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免疫学

研究室紹介

・ T細胞における自己、非自己の見分けの分子機構
・ 抗腫瘍免疫の基礎研究
・ ヒトの疾患にかかわるT細胞抗原の同定と、臨床応用
・ WT1ペプチドを用いた悪性腫瘍の免疫治療 臨床第I/II相試験
・ C型肝炎ウイルス抗原の同定と臨床応用

研究内容

T細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞のような異常を来たした自己の細胞を正常の細胞から見分けて攻撃します。T細胞は、抗原そのものを認識するのではなく、抗原蛋白質が分解される途中のペプチドを、自己の細胞膜蛋白質であるMHC(Major Histocompatibility Complex)分子が結合し、細胞膜に持ち出て提示したものを抗原として認識します。この制限のため、特定の抗原に対するT細胞の免疫応答を積極的に誘導することは、現在でも容易でありませんでした。そこで、MHC分子に結合して提示される抗原ペプチドを同定し、自己、非自己識別の分子機構を解明したり、がんや自己免疫疾患の治療につなげたりしたい、と考えています。

MHCクラスI分子(ヒトではHLA; human leukocyte antigenと呼ぶ)結合性ペプチドは、ランダムなアミノ酸配列をもつ9アミノ酸長のペプチドの中に、100本に1本程度の頻度で存在します。私たちは、MHC分子の、さまざまなペプチドに対する結合活性を測定し、その規則を情報解析することにより、任意のペプチドについて結合活性を予想するプログラムを開発しました。これを活用して、T細胞を抗原特異的に誘導したり、逆に抑制したりする工夫をしています。

T細胞の興味深い特徴として、T細胞抗原レセプター(TCR)が、非自己のMHC-ペプチド複合体を強い結合活性で認識した場合には攻撃反応を開始するが、一方、自己のMHC-ペプチド複合体に対しても弱い結合活性を有し、積極的に自己成分に対して免疫応答を抑制するシグナルを発信している可能性があることがあげられます。この情報受容のしくみを理解することができれば、自己の成分を標的とするがん特異的免疫を、効果的に、かつ自己攻撃は起こらないように誘導する工夫ができるかもしれません。また、自己、非自己識別に間違いが生じた自己免疫性疾患の理解が進むことも期待されます。そこで、私たちは、自己-非自己識別にかかわるMHC-ペプチド複合体の見分けの分子機構について、研究を進めています。

スタッフ紹介

教 授:宇髙 恵子 〈研究者総覧へ〉
准教授:清水 健之 〈研究者総覧へ〉
助 教:小松 利広 〈研究者総覧へ〉
特任助教:笠井 道之
特任助教:加納 誠 
高知大学医学部 免疫学教室

高知大学医学部 免疫学
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