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薬理学

研究室紹介

 昭和54年に創設された薬理学教室は、平成25年4月より鳥取大学から3代目教授として齊藤源顕教授を迎え、「常に高い向上心・幅広い能力と知識・hard working」を合言葉に薬理学教室の重要な使命である薬理学教育ならびに薬理学研究に取り組んでいます。
 薬理学教育では、臨床教育に入る時期の学生にCBTと医師国家試験を意識しながら薬理学の基礎的概念ならびにその応用を分かり易く体系的に教育することを目指しています。
 また薬理学研究では、教員それぞれの専門分野で研究グループを作りながら積極的に国内外の研究者らと共同研究を行う一方で、高知発世界初の研究成果を目指して研究活動を行っております。

1)下部尿路症状(過活動膀胱、前立腺肥大症)の研究では、虚血により誘導される下部尿路症状、性機能障害及び造精機能障害の分子機構の解明並びに新規治療薬の開発を行っています。 ストレスや緊張によって頻尿になることが知られていますが、ストレスを受容する中枢神経系が頻尿を惹起する詳細な機序は明らかになっていません。そこで、ストレス反応により誘導される脳内神経伝達物質が排尿反射に与える影響及びその分子機構について研究を進めています。

2)中枢神経系細胞、特にグリア細胞の脳疾患後遺症への関与について個体ならびに分子レベルで詳細に解明し、さらに解明した分子機構や活性化因子などを応用することで後遺症の克服を目指した新規治療法並びに治療薬の開発を行っています。

3)ストレスに対する生体の応答、すなわちストレス反応は生体のストレス適応に必須である一方、異常・過剰なストレス反応は種々のストレス関連疾患(高血圧症、うつ病等)を引き起こします。これら疾患に対する新規治療法・予防法の開発を目的として、ストレスに対する生体反応機構を、ストレスを受容する脳に着目して研究しています。

研究内容

1.下部尿路症状、性機能障害及び造精機能障害の分子機構の解明並びに新規治療薬の開発
我々は下部尿路臓器の血流低下が排尿筋過活動、前立腺肥大及び勃起障害の症状を示すことを証明してきた。現在、これらの知見に基づき様々な病態モデルを用いて下部尿路臓器の血流低下が上記の病態を引き起こす分子機構等を調べている。 さらに、ストレス関連脳内神経伝達物質をラットの脳室内に投与して膀胱内圧測定を行い、排尿反射への影響を解析している。

2.グリア細胞の脳疾患後遺症への関与の解明と後遺症の克服を目指した新規治療法並びに治療薬の開発
海馬グルタミン酸神経細胞内のシナプス小胞に貯蔵されているキレータブル亜鉛は脳卒中など脳疾患時に細胞外へ過剰に放出される。我々はこの過剰放出されるキレータブル亜鉛がミクログリア活性化因子であることを世界で初めて明らかにし、キレータブル亜鉛によるミクログリア活性化シグナル伝達を分子レベルで詳細に解析している。現在、キレータブル亜鉛によって活性化されたミクログリアの役割を脳疾患後遺症に着目しながら解析を進めている。

3.異常・過剰なストレス反応によるストレス関連疾患に対する新規治療法・予防法の開発
代表的なストレス反応である交感神経-副腎髄質(SA)系に着目し、ストレス関連脳内神経伝達物質により惹起される中枢性SA系賦活に対する脳内促進機構および抑制機構を、種々の薬物(受容体刺激薬、受容体遮断薬等)を用いて調べている。  また一般的にSA系との関連が深いとされる血圧および排尿の脳内制御機構についても、上記SA系の促進・抑制機構に着目しながら解析を進め、ストレスに起因する高血圧症ならびに排尿障害の脳内発症機序について調べている。

スタッフ紹介

教 授:齊藤 源顕 〈研究者総覧へ〉 
准教授:清水 孝洋 〈研究者総覧へ〉
助 教:東 洋一郎 〈研究者総覧へ〉 
助 教:清水 翔吾 〈研究者総覧へ〉 
高知大学医学部 薬理学講座

高知大学医学部 薬理学
http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_phrmc/

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