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呼吸器外科学

研究室紹介

呼吸器外科学講座は、肺がん、気腫性肺疾患、重症筋無力症、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などの各種胸部疾患に対する診療・研究・教育活動を行っています。臨床面では毎年200余例の全身麻酔手術症例と、100例超の肺悪性腫瘍手術症例を経験しています。豊富な手術症例を背景に、臨床診療と並行して様々な研究活動を行っています。以下に代表的な研究課題を御紹介します。

研究内容

1.早期肺がんに対する新規イメージガイド胸腔鏡手術

小型肺がんの発見機会の増加や、転移性肺腫瘍に対する集学的治療の一環での肺切除の機会が増加しています。1cmに満たないsub-centimeter pulmonary noduleを確実に低侵襲手術手技によって切除する手法を開発しています。Hybrid ORにおいて複数の肺結節をcone-beam CT撮影の後、ナビゲーション気管支鏡とc-arm透視を併用して細径気管支鏡を肺内病変の近くまで誘導、微量の蛍光色素によって腫瘤をマーキングし、そのまま蛍光胸腔鏡 (PIN-POINT, Stryker) 下に切除する手法を開発、臨床応用しています。

2.蛍光ガイド手術法の開発・臨床応用

インドシアニングリーン蛍光を始めとする蛍光ガイド手術が外科領域の各分野で急速に発達しています。我々は呼吸器外科領域において、小型肺腫瘤のマーキングや、肺区域切除術における切除区域の蛍光描出や、様々な組織の血流量の術中評価を ICG蛍光技術により行い、臨床上の有用性を検証しています。

3. 最新型ロボット支援手術による低侵襲手術

我々の講座では、2015年からロボット支援手術を臨床導入し、2020年3月現在、通算60例の手術症例を経験しています。最新型手術ロボットであるda Vinci Xi (intuitive surgical) を活用した、単一肋間からの4 ポートロボット手術を施行しています。また同機に搭載された近赤外線蛍光観察機能 (firefly)と、これまでの蛍光技術に関する基礎・臨床研究の知見から、新たなロボット手術の価値を模索しています。

4.Projection mappingによるイメージガイド手術

簡便に撮影されるCT, FDG-PET, MRIなどの三次元画像データを直接的に一般外科手術にイメージガイドとして活用するため、患者さんの体表面にこれら三次元画像データを誤差なく投影して体表面から体内の構造物の位置を確認できる装置を開発しています。

5.CD-DST法による抗癌剤感受性試験

手術治療を内科的・集学的治療に生かす取り組みとして、2007年よりCD-DST法による抗がん剤感受性試験を運営・施行しています。手術で得られた腫瘍の一部を用いてこの試験を行うことで、後々、抗がん剤による治療が必要になった際には、効果の期待できる薬剤を優先的に使用して治療を始められます。この検査は2011年まで先進医療として施行してまいりましたが、2012年からは通常の保険医療の適応となっていますが、3次元培養技術を有し施行可能な施設は少ないのが現状です。当科は通常の保険診療として患者さんに提供しています。この3次元培養技術を応用した様々な基礎研究も行っています。

6.血中アミノ酸代謝による担癌状態の診断

血中アミノ酸分画比率が担癌状態において変化することが知られています。当教室では、AICS (amino-index cancer screening)によって肺癌根治術後の患者さんの内、効率に再発を来す群を抽出することが出来る可能性があることを報告しています。今後、肺がん患者さんの治療に役立つ新たなバイオマーカーとしてアミノ酸分析を活用できるよう研究を進めています。

スタッフ紹介

形成外科

病院教授: 穴山 貴嗣〈研究者総覧へ〉
助教: 岡田 浩晋〈研究者総覧へ〉
助教: 宮崎 涼平〈研究者総覧へ〉
助教: 山本 麻梨乃〈研究者総覧へ〉