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消化器内科学

研究室紹介

 私共、分子・生体制御学講座、消化器内科学教室(第一内科学教室)では消化器病学を中心とした臨床(医療)、教育および研究を行っております。臨床の分野においては、地域の患者さんに対して常に最先端医療を提供すると共に、新たな高度医療技術の開発、研究などを行っております。さらに、患者さんへの説明と同意の下に多くの臨床研究や新しい薬剤の治験を行い、我が国の消化器病疾患の治療の発展に重要な役割を果たしております。また、教育の分野においては、近年の急速な医療・医学の進歩、変化に対応した消化器病学の知識の習得、その実践を目標とした教育を行っており、医学部学生の臨床実習では、学生が興味を持ち学習意欲を高めることができるように、ベッドサイド、外来での実習などを中心とした教育を積極的に行っております。大学院生には、臨床・基礎研究分野で国内外をリードする研究者・教官によるきめ細かな指導を行い、この分野における将来のリーダーとなる人材(医学博士)の育成を目的として教育・研究を行っております。教室の研究分野は肝臓グループ、消化管グループおよび胆膵グループの各分野より構成され、各専門分野において学会をリードする研究者を中心に下記のような内容の研究が行われております。また、国内外の他施設との共同研究も積極的に行われ、国内のみならず海外の研究者からも高い評価を受けております。そして、毎年のように文部科学省などからの多くの研究費が取得でき、研究成果をますます挙げるという好ましい研究環境にあります。
 私共は、良い研究は確かな臨床の裏づけの基に生れると考えております。従って、大学の臨床は常にトップレベルでなければなりません。医学教育に当てる時間が膨大な上に、日々の診療では検査・治療手技が長足の進歩をしております。このため、一人の人間がさらにMolecular Biologyを中心とした研究をも行うことは困難な状況になりつつあり、臨床、教育、研究の3本柱の連携と分担をいかに実現するかが課題であります。したがって将来は、医学部の研究はM.D.だけでなく、Ph.D.と共に行うことが必要になります。当教室はこのような状況においても、この分野の臨床、研究において将来のリーダーたる人材の育成も目指し、社会への貢献を果たしたいと考えております。

研究内容

 私共、消化器内科学では肝臓グループ、消化管グループおよび胆膵グループの各分野に分かれ消化器病学の臨床・基礎研究を行っております。
 肝臓グループでは、原発性胆汁性肝硬変症(PBC)についての研究が本研究室開講以来行われており、PBCの発症に関連する免疫学的側面の検討や、現在では標準的な治療法の一つとなっているBezafibrateによる治療法の開発など多くの重要な研究がなされており高い評価を得ています。また、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の分野では世界をリードする研究がなされております。近年の肥満の増加にともなって増加の一途を辿っているNASHは肝臓病において重要な病気となってきました。当グループでは、未だ十分には解明されていないNASH発症のメカニズム解明のために、遺伝的側面、代謝的側面を中心に基礎研究および臨床研究を行っています。特に、抗エストロゲン剤TamoxifenによるNASH発症機序やその治療の解明は私共の研究室においてなされたものであり、本研究室の最も重要な研究成果の一つです。
 消化管グループでは、”胃内ピロリ菌フローラ(遺伝子多様性)形成と各種疾患・病態との関連性の解明”というテーマで臨床研究を行っています。ピロリ菌は乳幼児期に感染後、胃内で著しい遺伝子変異を繰り返し慢性持続感染を成立させています。その持続感染に関わる遺伝子変異の研究のひとつとしてピロリ菌の薬剤耐性の多様性を証明し、ピロリ菌フローラという考え方を国内や海外の学会で報告し高い評価を頂いています。今後は更に遺伝子変異と病原性について研究を進めていく予定です。
 胆膵グループは膵癌の浸潤・転移機構に関する研究を行っています。膵癌細胞の増殖に関わっているカイネシンモーター蛋白質の1つであるKIF20Aが、RNA結合蛋白質IGF2BP3と結合したメッセンジャーRNAおよび非翻訳RNAの複合体を内包したRNA顆粒を葉状仮足まで輸送することにより、膵癌細胞を浸潤・転移させていることを明らかにしました。この新たな知見を通して、①膵癌診断マーカーの開発、②膵癌に対する核酸創薬、③膵癌の術後予後因子の開発の3つの柱からなる研究を実施しており、基礎研究と並行して臨床試験を積極的に行っています。膵癌の予後改善に貢献できる可能性のある研究成果を得ており、関連する学会総会や論文において研究成果を発表しています 。

スタッフ紹介

消化器内科学講座

教 授:西原 利治 〈研究者総覧へ〉
准教授:岩﨑 信二 〈研究者総覧へ〉
助 教:廣瀬 享 〈研究者総覧へ〉
助 教:野崎 靖子 
助 教:木岐 淳 〈研究者総覧へ〉

内科(消化器内科)

講 師:耕﨑 拓大 〈研究者総覧へ〉
講 師:岡本 宣人 〈研究者総覧へ〉
助 教:小笠原 光成 〈研究者総覧へ〉

内視鏡診療部

准教授:小野 正文 〈研究者総覧へ〉
特任准教授:谷内 恵介 〈研究者総覧へ〉
助 教:水田 洋 〈研究者総覧へ〉
高知大学医学部 消化器内科学

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TEL:088-880-2338
FAX:088-880-2338