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学部長メッセージ

高知大学医学部のホームページへようこそ。

知大学医学部は、昭和51年に高知医科大学として開学しました。開学当初は医学科のみでしたが、平成10年に看護学科を増設し、医師および看護師を養成する医育高等教育機関として発展してまいりました。平成15年に旧高知大学との統合により高知大学医学部となり、平成16年に国立大学法人高知大学医学部となりました。平成27年度末までに、医学科3,155人、看護学科1,023人の卒業生が巣立ち、医療、医学研究、医学教育、行政等の各分野で活躍しています。

知大学医学部は、高知医科大学の建学の精神、「敬天愛人」と「真理探究」を受け継いでいます。「敬天愛人」は西郷隆盛の有名な言葉ですが、ここでは「医療人という天職を自覚し、全ての人を平等に慈愛する」という意味だと私は解釈しています。さらに、「敬天」には自然を畏敬するという意味も含まれていると思います。人間は、己が開発した文明・技術に溺れることなく、自然に対して謙虚であれという戒めの言葉です。

近、ロボットや自動運転車のニュースが盛んに報じられています。人工知能(AI)のブームは今回が3回目で、今度こそ本当に実現できるのではないかと注目を集めています。ブレイクスルーは、ディープラーニングというコンピューターが自ら考える新技術が開発されたことです。もしAIが自分より賢いAIを作れるようになると、これを繰り返すことによりAIは爆発的に進化し、人間の知能を越えるようになります。この技術的特異点(シンギュラリティー)が2045年に来ると予想されています。AIは医療分野にもどんどん入ってくるでしょう。近い将来、知識や技術では人間の医師を越える時代が来るかもしれません。そのようなときにも、人間の医師にしかできないことがあるのではないでしょうか。それを考えることが、今後の医学教育には重要です。鍵は教養にあると思います。

う一つ重要なことは、高知大学が地方の大学であるということです。日本中で地方の少子高齢化が進み、著しい人口減少が起きています。これは、国が進めてきた都会産業中心の成長戦略が産んだ歪みであり、偏重政策は完全に行き詰まり始めています。今後、地方では、超高齢化社会と突発的な災害に備えて、医療体制を地域社会コミュニティーと協働する形で整備していく必要があります。高知大学医学部は、高知県の医療体制の司令塔としての役割とともに、将来の地域医療のあり方を模索するフロントランナーとしての役割も期待されているのではないでしょうか。

医学部長 本家 孝一