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お知らせ(2013年度)

内分泌代謝・腎臓内科学 寺田典生教授と泌尿器科学 執印太郎教授の論文が「科学雑誌PLoS ONE」に掲載されました

 医学部 内分泌代謝・腎臓内科学 寺田典生教授と泌尿器科学 執印太郎教授の「5-アミノレブリン酸(ALA)が急性腎障害(AKI)を防止することを発見」という論文が「科学雑誌PLoS ONE 」に掲載されました。
 急性腎障害(AKI)は増感剤や抗生物質、抗がん剤等で引き起こされる腎症で、その発症は増加し続けており、有効な治療法がなく慢性腎臓病(CKD)への移行も含めて予後不良の病態です。高知大学医学部寺田教授、執印教授他は、ALAの医薬開発を進めるバイオベンチャーSBIファーマ(株)との共同研究でラットを用いたシスプラチン腎障害モデルでALAと鉄の組み合わせ剤が顕著なAKI防止効果を有することを見いだし、12月6日号の科学雑誌PLos ONEに掲載されました。
 実験には抗がん剤シスプラチンが用いられました。シスプラチンは、肺癌、膀胱癌、卵巣癌、食道癌、胃癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫など数多くの癌で有効性が認められており、現在の抗癌剤治療において依然として中心的な役割を果たしています。しかし、このシスプラチンは高い抗腫瘍効果を示すものの、腎不全など激しい腎臓機能の障害がみられ、大きな問題とされています。実験では顕著な腎保護作用が見いだされ、作用メカニズムはALAと鉄剤が、シスプラチンが引き起こす酸化ストレスを解除していると推定されました。
 今回の作用メカニズム研究から、ALAと鉄剤はシスプラチンに限らず、他の抗がん剤や増感剤、抗生物質などにも有効と推定され、AKI全般の治療に有効であることが期待されます。