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お知らせ(2014年度)

皮膚科と科研製薬株式会社の共同研究チーム(筆頭著者 佐藤健治研究生)の論文が米科学誌プロスワン誌に米国時間2014年10月8日に受理され、同誌ホームページ上に同11月10日に掲載されました。

Involvement of TNF-α converting enzyme in the development of psoriasis-like lesions in a mouse model
(モデルマウスを用いた乾癬発症に関与する腫瘍壊死因子変換酵素の役割の解明)の要旨

 乾癬は、本邦において30万人以上が罹患している現在増加中の慢性炎症性角化症です。乾癬皮疹は分厚い角化・鱗屑と紅斑を特徴とし、免疫や炎症細胞の働きによって表皮が増殖します。腫瘍壊死因子変換酵素(TACE)は、表皮細胞や免疫細胞等で産生される腫瘍壊死因子(TNF)や上皮増殖因子(EGF)受容体リガンドを活性化する蛋白分解酵素であり、乾癬皮疹部で増加します。
 同研究チームは、乾癬モデルマウスを用いた解析を行い、TNF(免疫細胞を賦活化させる)及びEGF受容体リガンド(表皮増殖や血管増生に関与する)のいずれもが、本マウスの病態発症に関与することを明らかにしました。さらに、TACEを阻害する物質がTNFおよび EGFリガンドの活性化をいずれも抑制できることを確認し、TACEを標的とした乾癬への臨床応用が期待されます。