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お知らせ(2015年度)

微生物学講座で行われた研究成果がThe Journal of Infectious Diseasesに掲載されました。

 医学部微生物学講座(大畑 雅典教授)研究チームの論文「Ecology of Merkel Cell Polyomavirus in Healthy Skin among an Asian Cohort」(doi: 10.1093/infdis/jiw040)がThe Journal of Infectious Diseases (JID) に掲載され、電子版が公開されました(2016年2月9日)。
 最近、「腸内フローラ」が社会的に話題になっていますが、人体の皮膚にも「皮膚フローラ」と称される微生物叢(マイクロバイオーム)があります。この論文ではヒトポリオーマウイルスであるメルケル細胞ポリオーマウイルスが皮膚フローラを構成し、その分布やウイルス量が加齢(特に40歳以上)とともに増加することを突き止めました。さらに、これらは日光露出部位に多い傾向がみられることを見出しました。ウイルス遺伝子解析の結果、健常人の皮膚から検出されるのは野生型ウイルスでした。今後、ウイルス遺伝子変異などによる皮膚フローラの破綻が疾患に結びつくのか注目されます。本研究は皮膚科学講座、小児思春期医学講座との共同研究です。
 JIDは1904年、米国感染症学会の学術誌として創刊された伝統ある医学誌です。現在はオックスフォード大学出版局が発行し、感染症分野をリードする世界の一流雑誌です(インパクトファクター 6.00)。