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お知らせ(2015年度)

大学院生 松本竜季さん(内分泌代謝・腎臓内科 医員)らの研究論文が米科学誌プロスワン誌のオンライン版(5月11日)に掲載されました。

 大学院生 松本竜季さん(内分泌代謝・腎臓内科 医員)らの研究論文が米科学誌プロスワン誌のオンライン版(5月11日)に掲載されました。

Small Heat Shock Protein Beta-1 (HSPB1) Is Upregulated and Regulates Autophagy and Apoptosis in Renal Tubular Cells in Acute Kidney Injury
(急性腎障害モデルラットにおいてSmall Heat Shock Protein Beta-1は活性化し腎尿細管細胞でのオートファジーとアポトーシスを調整する。)

 高齢化と糖尿病、慢性腎臓病などの増加により、急性腎障害(従来の急性腎不全)は入院患者さんの10%近くに発症があることがわかってきました。そして一旦発症すると3割が維持透析になり、3-4割が慢性腎臓病に移行しますが、病態と治療法は不明な点が多いです。本研究論文では、臨床の病態に近い虚血による急性腎障害ラットにおいてSmall Heat Shock Protein Beta-1(HSPB1)が腎尿細管細胞で遺伝子レベルで酸化ストレスにより活性化されること、また活性化したHSPB1が細胞保護的に働くオートファジーを誘導し、細胞脱落をおこすアポトーシスを抑制して、保護的に働く事を示しました。HSPB1は四肢に一過性の圧迫などで活性化されることも報告されており、急性腎障害の新規の治療法につながる可能性があり、HSPB1を標的にした急性腎障害の臨床応用が期待されます。
 本研究は大学院生の松本さんならびに医学科(先端医療学推進センター腎機能再生医療研究班所属)漆戸まどかさん、井手晴菜さんを含めた内分泌代謝・腎臓内科の研究チームで行われました。