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お知らせ(2017年度)

 エコチル調査のデータを用いた産後うつのリスク因子に関する研究成果が国際誌に掲載されました

 日本では出産後の女性の5-10%が産後うつを経験するといわれています。産後うつに関する先行研究の多くは、そのリスク要因として心理社会的要因、精神的要因に焦点を当てており、身体的要因には殆ど焦点が当てられていませんでした。そこで本学が参与するエコチル調査の大規模データを用いて、身体的要因の1つである婦人科疾患に着目し、産後うつとの関連を調べることにしました。
 エコチル調査は10万人の妊婦さんを対象に、お子さんがお母さんのお腹の中にいるときから13歳になるまでの健康情報等を調べる大規模調査です。本学を始め、全国15カ所のユニットセンターで平成22年度より調査を行っています。
 本研究では研究対象者82,489人の出産時データを用いて、産後うつ傾向のある11,341人(14%)と傾向のない71,148人を比較したところ、婦人科疾患の病歴を持つ対象者の割合は前者が後者より多いことが分かりました。また、年齢等の背景因子の違いを調整してリスクの指標を算出したところ、月経困難や月経不順でリスクの指標が高まることを見出しました。
 この研究成果は、平成29年3月30日付で、国際誌Journal of Affective Disordersにオンライン掲載されました。