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お知らせ(2017年度)

 免疫難病センターの仲 哲治教授の研究課題がH30年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)革新的がん医療実用化研究事業に採択されました。

 本研究は、仲教授らの研究グループが1997年に単離したJAK/STATシグナル伝達阻害分子SOCS(Suppressor of Cytokine Signaling)ファミリー分子について、その基礎研究の成果を臨床に応用しようとする観点から始まったものです。仲哲治教授らの研究グループは国立がん研究センター東病院、神戸大学との共同研究により、サイトカインシグナル伝達抑制分子SOCS-3発現アデノウイルスベクター(AdSOCS-3)を用いた悪性胸膜中皮腫に対する新規遺伝子治療の開発を進めています。
 悪性胸膜中皮腫は過去のアスベスト吸入を原因として30〜40年後に発病する癌で、有効な予防法が確立されていません。我が国では過去に多量のアスベストを使用していた経緯や阪神大震災・東日本大震災の瓦礫処理時に生じた粉塵吸入により、2030年以降に患者数が50倍以上に増加し、死亡者数は今後40年間で10万人以上に達すると推定されています。しかしながら、現在、悪性胸膜中皮腫の有効な治療法は皆無であるため、革新的治療法の開発が早急に必要とされています。
 仲哲治教授らの研究グループは悪性胸膜中皮腫に対する新規遺伝子治療を開発するために、平成26年度から28年度の革新的がん医療実用化研究事業においてSOCS3発現非増殖型アデノウイルスベクター(AdSOCS3) の非臨床試験を実施し、有望な結果を得ました。今回の研究では、悪性胸膜中皮腫を対象とした医師主導治験を国立がん研究センター東病院で実施し、研究開発期間終了時にAdSOCS3を用いた遺伝子治療の安全性と有用性の評価を行うことを目標としています。

【研究開発課題名】悪性胸膜中皮腫に対するAdSOCS3を用いた新規遺伝子治療の医師主導治験に関する研究

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