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お知らせ(2017年度)

 「ユズ成分の機能性を利用した健康領域新産業創出」が、平成29年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業に採択されました。

 高知大学が、馬路村農業協同組合と高知工科大学と共同で行っているユズ種子油の研究が平成29年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業に採択されました。
 本研究の中心であるユズ種子油は、馬路村農協が独自に有する技術で作られます。看護学科臨床看護学 溝渕俊二教授らは、平成21年からユズ種子油の塗布と経口摂取による機能性について研究を行ってきました。この事業では、ユズ種子油の経口摂取による抗メタボリックシンドローム効果についてヒト介入試験を行い、機能性表示食品の認定を目指しています。

研究機関

高知大学、馬路村農業協同組合、高知工科大学

研究概要

【背景】
 古来よりユズは血行の促進や関節痛の軽減など、健康に寄与する食品として親しまれてきたが、ユズ成分の健康効果に対する科学的根拠となる研究は少ない。高知大学医学部と馬路村農業協同組合は共同研究を行い、ユズ種子油の塗布では、「抗アレルギー性皮膚炎外用薬」、経口摂取では、「抗酸化剤」で特許を取得し、新たにユズ成分による「体重増加抑制剤」で特許を出願した。このように、ユズ成分は様々な機能性を有している。
【目的・成果】
 本研究では、ユズを健康に貢献する素材として捉え、その機能性を科学的に検証し、最終的には高知県発の健康領域新産業創出を目指す。成果としては、①ユズ生産農家に対する経済的効果、②県内産業への波及効果(新健康産業の構築)、③県民の健康維持に貢献、④雇用創出、⑤研究開発人材育成などが期待できる。高知県が掲げる日本一の健康長寿県構想、中山間総合対策、高知県産業振興計画などの政策にも合致している。将来的には、医薬品原料として県外企業との連携も視野に入れている。
【内容】
 ユズ成分が有する機能性を検証することで、新たな付加価値が生じ、他の産地と比べ高知県産ユズの商品価値の向上に繋がる。また、主要な特許は取得済みである。長年の研究でエビデンスの熟度も高く、根拠に基づく健康づくり(Evidence Based Health-promotion:EBH)に寄与できる。画期的な機能性食品が開発できれば、EBH商品として人々の健康維持に寄与し、漸増を続ける医療費の抑制効果も期待できる。