ホーム > お知らせ(2019年度) > アルツハイマー病創薬への応用が期待される新たな酵素複合体を発見

お知らせ(2019年度)

アルツハイマー病創薬への応用が期待される新たな酵素複合体を発見

 高知大学医学部遺伝子機能解析学講座の麻生悌二郎教授、安川孝史助教らの研究チームは、米国ストワーズ医学研究所のJoan Conaway博士ら、東京大学大学院情報学環の寺田透教授らとの共同研究により、アルツハイマー病病因物質であるアミロイドβ (Aβ)の産生、凝集の抑制と分解促進の三つの作用を示す抗アルツハイマー病因子BRI2、BRI3の分解を制御するNRBP1-ユビキチンリガーゼを発見しました。また、同ユビキチンリガーゼが、二量体化した基質認識タンパク質NRBP1にCul2及びCul4Aが結合したヘテロ二量体構造をとることも明らかにしました。さらに、神経細胞においてNRBP1の機能を阻害すると、細胞内BRI2、BRI3の量が増え、Aβの産生が抑えられることを確認しました。以上より、NRBP1とBRI2/BRI3間の相互作用はアルツハイマー病の根本治療薬開発のための新規の標的となることが期待されます。この結果を受けて、研究チームは理化学研究所の創薬・医療技術基盤プログラムの支援の下、相互作用を阻害する化合物の探索を開始しています。
 本研究成果は、2020年3月11日午前0時(日本時間)に米国科学誌『Cell Reports』(Cellの姉妹誌)に掲載されました。

詳しくはこちらからPDF(829KB)

米国科学誌『Cell Reports』掲載ページはこちらから
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211124720302278?via%3Dihub