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お知らせ(2020年度)

 医学部 微生物学講座の橋田裕美子助教および大畑雅典教授らの研究グループの論文が米国感染症学会学術誌『The Journal of Infectious Diseases』に掲載されました。

 微生物学講座の橋田裕美子助教、大畑雅典教授らの研究グループによる研究成果が『The Journal of Infectious Diseases』に掲載され、2020年9月29日に電子版が公開されました。

論文名:Human polyomavirus 6 detected in cases of eosinophilic pustular folliculitis
(DOI: 10.1093/infdis/jiaa607)
(好酸球性膿疱性毛包炎におけるヒトポリオーマウイルス6型の検出)

 好酸球性膿疱性毛包炎(別名、大藤病)は再燃を繰り返し、顔面などの毛包に一致して痒みを伴う炎症性疾患で、外国人に比べて日本人に多く発症します。1970年代に本邦より提唱された比較的新しい疾患概念です。病理学的に好酸球が毛包に浸潤することから、好酸球がその病態に深く関わっていると考えられていました。しかしながら、その発症原因は不明であり、好酸球遊走因子産生の引き金として微生物の関与などが想定されていました。今回、研究グループは日本/アジア遺伝子型のヒトポリオーマウイルス6型が好酸球性膿疱性毛包炎の発症に関わっていることを示す研究成果を得ました。
研究グループは、同様に日本人に好発し皮下組織に好酸球の浸潤を伴う木村病においても、ヒトポリオーマウイルス6型が高率に分離されることを突き止めています(J Invest Dermatol. 140: 1650-1653, 2020)。
 関連記事はこちらから:http://www.kochi-u.ac.jp/information/2020021900040/
 以上の成果は、好酸球性皮膚炎の発症要因としてヒトポリオーマウイルス6型の関与を示すものであり、これら難治性皮膚炎の病態解明に役立つことが期待されます。本研究は本学皮膚科学講座および京都大学皮膚科学講座との共同研究です。

今回の掲載論文はこちらから:https://doi.org/10.1093/infdis/jiaa607

高知大学医学部微生物学講座ホームページ : http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_mcrbi/index.html