ホーム > お知らせ(2020年度) > 統合生理学 椛特任教授 研究成果

お知らせ(2020年度)

医学部医学科生理学講座(統合生理学)の椛秀人特任教授らの研究成果が米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」(電子版)に掲載されました。

 医学部医学科生理学講座(統合生理学)の椛秀人特任教授らの研究成果が米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」(電子版)に、11月16日(月)に掲載されました。
 椛特任教授らは、デューク大学メディカルセンターの松波宏明教授との共同研究により、ミトコンドリアゲノムにコードされたNADH脱水素酵素1と2のN末端部のアミノ酸配列が近交系マウスの系統間で変異しており、その変異ペプチドが匂い手がかりとなり、系統(野生では個体)認識がなされることを、交配雌が交尾相手以外の別系統の雄に曝露されると流産するという神経内分泌反応(ブルース効果)を用いて証明しました。
 さらに、正逆交雑により得られた雑種第一代の雄とその尿を用いて、ブルース効果が母性遺伝し、その有効成分が尿に含まれていることを明らかにしました。
 動物の体内にはミトコンドリアがユビキタスに存在することから、マウス以外の動物や人のミトコンドリアペプチドの嗅覚コミュニケーションにおける役割の解明が期待されます。

<論文名>Maternally inherited peptides as strain-specific chemosignals
<和 訳>母親を通してのみ受け継がれるミトコンドリアペプチドが系統認識の匂い手がかりとして働く  
詳しくはこちらから https://doi.org/10.1073/pnas.2014712117

生理学講座(統合生理学)ホームページはこちらから