ホーム > お知らせ(2020年度) > 薬理学 大学院生 新武さん

お知らせ(2020年度)

医学部医学科薬理学講座の新武享朗さん(博士課程3年)が、 生命金属に関する合同年会にて、若手優秀研究賞(閔賞)を受賞しました。

 医学部医学科薬理学講座の新武享朗さん(博士課程3年)が、メタルバイオサイエンス研究会2020, 第8回メタロミクス研究フォーラム,第6回日本セレン研究会の3つの学会の生命金属に関する合同年会 (Consortium of Metal Bioscience2020(ConMetal2020))にて、若手優秀研究賞(閔賞)を受賞しました。
 本賞は、生命金属に関する合同年会にて発表された演題のうち2名の優れた演題に贈られるものです。

 睡眠時の脳卒中の発症は、覚醒時に比べて致死率が高く予後が重篤であることが報告されていますが、その機序は不明な点が多く残されています。
 新武さんは、脳卒中時に神経細胞から過剰放出される亜鉛がシナプス後細胞に集積することで神経細胞死を誘導することに着目し、脳卒中モデルマウスを用いて脳卒中発症時刻による亜鉛集積について検討しました。
 その結果、マウスの睡眠期と比べて覚醒期で亜鉛集積が低下し、神経細胞死が減少していました。さらに、亜鉛による神経毒性の軽減に寄与すると考えられている興奮性アミノ酸輸送体(EAAC1)の発現量が覚醒期に増加していること、およびEAAC1の働きを阻害することで脳卒中後の亜鉛集積が増加し神経細胞死が増悪化することを明らかにしました。
 以上の結果は、脳卒中発症時刻による後遺症の重篤度の変化にEAAC1発現の日内変動を介した亜鉛集積の変化が関与していることを示唆しています。この成果は、脳卒中発症時刻による後遺症重篤度の変化の機序解明に寄与することが期待されます。

<演題名>一過性脳虚血後の海馬における Zn2+集積は EAAC1 日内変動によって制御される

薬理学講座ホームページはこちらから

生命金属に関する合同年会ホームページはこちらから