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助教 栄徳 勝光

高知大学医学部医療学講座
予防医学・地域医療学(環境医学)

783-8505南国市岡豊町小蓮
Tel:088 880 2406
Fax:088 880 2407
EMail: meitoku@kochi-u.ac.jp

専門分野: 分子生物学、遺伝学、生化学
研究分野: 産業医学(インジウム肺)、地域医療学(高知県高齢者の健康評価)

Background
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻にて、クロマチン・エピジェネティクスをテーマとする分子細胞生物学研究所堀越研究室にてクロマチン構造変換制御機構の研究を行ってきた。主な、研究テーマはインジウム肺発症機序究明で酸化インジウムによる間質性肺炎とエピジェネティック制御の関与を検討している。また、高知県下の黒潮町、土佐山在住の健常高齢者の食生活と酸化ストレス、呼吸機能の相関に関するフィールドワークにも携わる。理学博士である。現在、高知大学医学部環境医学助教を務める。
Teaching
基礎社会医学(高知大学医学部2年次生)
PBL(高知大学医学部2年次生)
社会医学演習(高知大学医学部4年次生)
健康管理論(高知女子大学3年次生)
Research
(インジウム肺)
携帯電話のディスプレイなどに用いられる酸化インジウム(In2O3)は、従来安全な物質と考えられていたが、2001年に製造工場で亜急性の間質性肺炎による死亡例が報告されてから、その有害性に注目が集まっている。その毒性については2002年に明らかにされ、高濃度暴露に対する対処は成されたものの、低濃度暴露の危険性は長期観察を要するためまだ明らかにされていない。日本は世界最大のインジウム需要国であり、In2O3はその消費量の80%を占めていることから、低濃度暴露の安全性を確かめることや、より早い段階で患者を選別しうる診断マーカーの開発や予防法、治療法の開発が必要になる。本研究では慢性炎症での事例を参考にIn2O3による間質性肺炎が酸化ストレスに起因するかを検討する。また、エピジェネティック制御、特にDNAのメチル化の変化が関与する可能性を検討し、メチル化が変化する遺伝子の特定を試みる。

(高知県高齢者の健康評価)
近年、酸化ストレスは様々な病理学的状況で関与することが示唆されている。酸化ストレスは多くの病気の開始と進行だけでなく、正常な老化過程にも寄与すると予想されている。SeやCd, Pb, Hgなどの環境有毒因子は生体内で活性酸素源となるが、工業的化学物質や農薬の使用によって生活環境中にこれらの因子が蓄積され続けている。活性酸素種それ自身は非常に反応しやすく半減期は極端に短いため、組織や血液中でそれらを直接検出するのは一般的に非現実的だ。しかしながら、尿サンプルによるF2-イソプロスタンの定量は酸化ストレスの良い指標を提示し、生体内での脂質過酸化の非侵襲性の評価を可能にする。これらの酸化ストレスマーカーの量は環境有毒因子や食事によって摂取された不飽和脂肪酸やビタミンなどの抗酸化物質による活性酸素種量の増減を反映する。本研究の目的は、高知県在住の山間部と海辺に住む健常高齢者の尿検査により、酸化ストレスマーカーや微量金属の量と食生活及び近年食生活と呼吸機能の関連性が指摘されている呼吸機能との関連性を調べて健康評価を行う。
Selected publications
1.Eitoku M*, Sato L*, Senda T and Horikoshi M. *These authors contributed equally Histone chaperones: 30 years from isolation to elucidation of the mechanisms of nucleosome assembly and disassembly. Cell. Mol. Life Sci, 65 (3), 414-444 (2008)

2.Natsume R*, Eitoku M*, Akai Y, Sano N, Horikoshi M and Senda T. *These authors contributed equally Structure and function of the histone chaperone CIA/ASF1 complexed with histone H3 and H4 Nature, 446 (7133), 338-341 (2007)

3.夏目亮,栄徳勝光,堀越正美,千田俊哉. ヒストンシャペロンCIAによるヌクレオソームの構造変換とヌクレオソームの半保存的複製モデル. 生化学,79 (11), 1068-1072 (2007)

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