高知大学医学部病理学講座
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高知大学医学部
附属病院病理診断部

高知県南国市岡豊町小蓮
(臨床講義棟北側)
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高知大学

病理診断部とは

▼治療における病理医の役割▼

 医師は患者を治療するにときに、様々な検査を行い、その病気の原因を探ります。病理診断は病変の全部もしくは一部から採取された標本より病状についての判断を下すもので、肉眼的観察、顕微鏡的観察による所見を総合して行われ、種々の臨床検査の中でも確度が高く、一般に最終診断(確定診断)として扱われます。とくに腫瘍では、病変部分の細胞が良性腫瘍細胞なのか悪性腫瘍細胞なのかといった病理診断が行われないと治療が始められません。病理医は臨床検査技師などと協力しながら、この病理診断を行っています。

▼病理診断の種類▼

 一口に病理診断といっても様々な種類があります。病理診断には大きく分けて組織診と細胞診があり、組織診と細胞診では標本の作成方法や観察方法が異なります。

1)組織診

▼生検▼ 病変の一部を採取して検査を行います。たとえば胃の腫瘍などでは最初に生検による組織診断が行われ、その結果により癌と診断されば手術となります。また、生検により、化学療法や放射線療法の治療効果の判定を行うこともあります。
▼術中迅速診断▼ 手術中に切除断端やリンパ節などを急速凍結させることにより、腫瘍の有無や転移の有無などを検査するもので、断端に癌細胞があれば追加切除になりますし、リンパ節に転移があれば、さらに広い範囲のリンパ節を切除するなど、術式の判断の基準となります。
▼手術検体の検査▼ 生検診断の確認や腫瘍などの病変の拡がりを明らかにするもので、最終的な手術断端の癌細胞の有無の確認や、癌細胞のリンパ管や血管への浸襲の有無なども観察します。様々な事情で癌が取りきれてなかったり、脈管への浸襲があれば、術後放射線療法や化学療法の追加など今後の治療の指針となります。

2)細胞診

細胞診は細胞個々の形態を見ることにより診断を下すもので、目的組織より注射器などで細胞を吸いだして観察する吸引細胞診と綿棒などで組織をこすることにより脱落した細胞を観察する擦過細胞診があります。一般に細胞診は補助的診断法として病変の有無のスクリーニングや集団検診で重用されていますが、乳腺や甲状腺などでは組織診断を行わずに最終診断として扱われる場合もあります。

3)病理解剖

病理解剖は不幸にして病気でなくなった方を解剖させていただき、種々の臓器を肉眼的、組織学的に観察することで、病因と病変の因果関係、病状の最終的な把握、治療効果の最終的な判定、死因の同定などを行います。これにより、今後の治療に役立つ情報を得ることでき、これらの情報を臨床医に還元することで、今後のさらなる治療の前進へ寄与しています。

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