
研究について
以前の麻酔管理は吸入麻酔薬による呼吸管理を中心とする「安全」を第一とするものでした。しかし、プロポフォールが登場して完全静脈麻酔(TIVA)が行なわれるようになりました。また近年、レミフェンタニルやスガマデクスといった新しい薬剤も次々に本邦で使用可能となりました。麻酔管理も次第に術後鎮痛や悪心嘔吐の予防などを考慮した「質」の時代に移行してきました。さらに最近ではERAS(Enhanced Recovery After Surgery)のような概念が急速に普及し、周術期管理を良いものにして、患者さんの回復を早めるようにするような取組が広く行われるようになりました。つまり、麻酔科医による周術期管理も「予後」を考慮する時代となってきました。また「痛み」、特に、“慢性痛”に対しても近年、様々な薬剤が使用可能となり、ガイドラインもいくつか策定されてきています。
当教室では、「安全」と「質」はもちろんですが、「予後をよくする麻酔」「基礎と臨床を結ぶトランスレーショナルリサーチ」をテーマに臨床系・基礎系の教室と協力して研究を進めています。

