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病態情報診断学講座 検査部 輸血・細胞治療部のホームページです。

教授挨拶 messages

ご挨拶

院長写真

このたび、杉浦哲朗前教授の後任として平成28年4月1日付けで、高知大学医学部病態情報診断学講座教授(附属病院検査部部長および輸血・細胞治療部部長兼務)を拝命いたしました松村敬久と申します。

私は、高知県出身で、土佐高校を経て(57期)、昭和63年に高知医科大学を卒業いたしました(5期)。同大学附属病院老年病科・循環器科に入局し、県内外勤務や国外留学(ロンドン大学セントジョージ病院循環器科)を含めて20年以上を内科・循環器科医師として働いてまいりましたが、私の専門が心エコー検査であるという縁もあり4年前から病態情報診断学講座・検査部に移動しました。その後、臨床検査専門医資格を取得し、このたび部門の責任者を命ぜられました。

高知医科大学医学部臨床検査医学(現高知大学医学部病態情報診断学)講座、附属病院検査部、附属病院輸血部は、昭和56年の附属病院開院とともに設立され、三位一体となって活動が始まりました。初代教授佐々木匡秀先生のもと、世界に先駆けたベルトライン搬送システムが開発され、講座・検査部・輸血部は大きく発展いたしました。二代教授杉浦哲朗先生のもと、最新の検体検査システムの導入と、生体検査部門の大幅な拡充が行われ、医療体制の変化に対応しながらさらに発展いたしました。また、輸血部は、その業務拡大によって輸血・細胞治療部と名称が変更されました。細胞治療・再生医療に大きく関わっているからです。後任となる私は、諸先輩の築いてこられた歴史と伝統のもと、少子高齢化の進む時代で、講座・検査部・輸血・細胞治療部のさらなる発展に全力を尽くし、患者さんおよび社会に貢献できるよう全力を尽くします。

臨床検査医学は、医療の根幹に関わる領域です。各専門医学が何本もの縦糸なら、臨床検査医学は糸として交わり繋ぎ、横断的学問として発展しなければなりません。私は、循環器領域に固執せず、基礎・臨床医学講座の先生方と連携して、教育・研究・臨床を進めてまいりたいと考えます。

教育

基礎医学と臨床医学の中間に属する臨床検査医学は教育においても重要な位置を占めております。基礎医学で学んだ学問体系を臨床へ応用するための手段が臨床検査医学にはほとんど揃っております。臨床で役立つ検査医学を教育すべく、講座一丸となり医学生教育に当たっていきます。また、新専門医制度において、臨床検査は基本領域に認定されました。私どもは、基幹施設として高知県で唯一の臨床検査専門医養成プログラムを作製し、今年からの臨床検査専門医育成にも力を尽くします。


研究

臨床検査はすべての医学領域と密接に連携しているため研究面でも幅広く活動することが出来る分野であります。講座内で行う研究だけでなく、基礎医学・臨床と協力し合う形で幅広い分野に対応できる体制を整え、学術・研究水準を高め、多彩な研究結果を発信してまいります。現在、腹部大動脈瘤の早期診断、慢性閉塞性肺疾患と心電図、下肢静脈血栓におけるエコーとD-ダイマーの意義、バンコマイシン効果の早期判定、急性冠症候群とピロリ菌による血小板活性化の関連性、肺癌(非小細胞)発症におけるウィルスの関与、検査情報データベースの活用・データマイニング手法を用いた研究、輸血・細胞治療に関する研究など、多方面で研究を進めています。さらに地域医療に密着した、社会から要請の高い研究課題あるいは萌芽的な研究課題を選定し、より効率的な研究の推進が行える組織づくりを計画していきます。

臨床

検査部
臨床検査領域の進歩は著しく、検査部の全検査件数は平成27年度で420万件まで増加しています。今後、さらに迅速に高品質・高精度の検査情報を提供し、経営・人的効率を考慮し、社会・医療環境の変化に対応する必要があります。高齢者医療、地域・在宅医療、遠隔医療、超急性期医療、災害医療、個別化医療、再生医療、遺伝子診断や発症前診断、先制医療、予防医療は、今後の大きな変化・発展が予想されます。また、ビッグデータの医療活用、医療ツーリズムやグローバル化による外国人患者受け入れ、国際共同治験も考慮しなければなりません。国際規格ISO15189を維持し、有用な新しい検査に関する見識を高め、検査法を開発することが重要です。中央化・自動化された検査部は、外部からはブラックボックスのようなデータ生産工場となりました。今後は、部外への働きかけ、病院内チーム医療への参画、専門外来・手術中検査など積極的診療支援部門として機能することが要求されます。また、機器の自動化が進んだ現在、検体検査技師は検査結果を提供するだけでなく、科学者として研究活動を行うことが求められます。一方で、生体検査技師は、患者さんに直接検査を施すため、より適切な患者接遇も求められます。臨床検査医は、「検体検査管理加算」取得に相応しい臨床活動(臨床相談、骨髄像報告書作成、画像診断など)を継続・発展しなければなりません。

輸血・細胞治療部
附属病院における、安全で効率的な輸血療法の実施とその指導、適正な輸血療法を推進しなければなりません。輸血療法の副作用と、不適正輸血による輸血製剤不足は重要な問題です。輸血療法は、各診療科担当医師の判断で行われますが、卒後臨床医となった後に、輸血医学・輸血医療を系統的に学ぶ機会はほとんどありません。卒前教育を充実させるとともに、附属病院内での毎月の輸血・細胞治療委員会などを通して、適切な輸血療法のモデルを実践・提示していくことが重要です。現在、これらの取り組みにより「輸血管理料」および「輸血適正使用加算」を取得しています。一方で、今後さらに、骨髄移植・末梢血幹細胞移植・血管新生療法などの「細胞治療」に関与してまいります。関係診療科の先生方とともに、治療用細胞の作製「細胞プロセッシング」および細胞治療、再生治療を推進し、先端医療の開発を視野に基礎・臨床研究を行う、輸血・細胞治療部として機能できる体制作りが必要です。

患者さんへのメッセージ

皆様は、病院で診察を受ける時や健康診断の時に、血液や尿を採取したり、心電図検査を受けられたことがおありかもしれません。このようにして生体情報を調べることを臨床検査と言います。検査部では国家資格を有する臨床検査技師が大部分の臨床検査を行っていますが、一部の検査では医師が立ち会う必要があり、検査部医師(臨床検査専門医)がこれに当たっています。また検査結果を報告する際には、これを担保する形で医師の名前が付記されており検査部医師がかかわっています。検査部医師の管理・運営のもとで臨床検査技師は病気の診断・治療に欠かせない臨床検査を正確かつ迅速に実施し、診断や治療に寄与しています。臨床検査結果は、「蛇口をひねれば出てくる水のようなもの」と考えられがちですが、この「水」の品質を一定基準に保つためには努力を要します。私ども検査部技師・医師は協調して、毎日機器の調整と試薬の劣化に注意して、測定の誤差がないように気を張っています。大きく外れた値が出ると再検を行ったり目視で確認したりすることで、誤った検査値が報告されないよう留意しています。品質の良い「水」を提供するため検査部一同努力しています。これらの努力の結果、私ども検査部は国際規格ISO15189を取得し、国際基準を満たす検査部となり、安心して検査を受けていただけるような体制をとっています。また、輸血・細胞治療部は、安全で効率的な輸血療法の実施とその指導、適正な輸血療法の推進に大きく関わっています。臨床検査技師・臨床検査医は直接患者さんを受け持ちませんが、臨床検査という領域で人命を預かっている、診療を担っているという意識で、組織一丸となって職務に当たります。



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病態情報診断学講座
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