高知大学医学部 内分泌代謝・腎臓内科 第二内科

 

ご挨拶(教授・附属病院科長 寺田 典生)

高知大学医学部第二内科学講座は昭和53年(1978年)に創設され、初代大野文俊教授、二代目橋本浩三教授の元、内分泌、代謝、腎臓病、膠原病の臨床・教育・研究を行ってまいりました。平成15年(2003年)10月に高知医科大学は高知大学と統合し、平成16年(2004年)4月から国立高知大学は国立大学法人高知大学となり、また臓器別再編に伴い、附属病院第二内科は内分泌代謝・腎臓内科となりました。私、寺田が平成20年(2008年)4月1日より三代目の内分泌代謝・腎臓教授に就任しました。平成23年(2011年)9月1日より、糖尿病・代謝内科講座教授として藤本新平先生をお迎えする事ができ、糖尿病・代謝部門の診療、研究、教育体制が更に充実する事になりました。以下に当教室の紹介と私の今後の抱負について述べさせていただきます。

当科においては糖尿病、内分泌疾患、腎臓病、高血圧など多くの現代人が抱えている生活習慣病のトータルケアと先進医療をめざしています。

教授・附属病院科長 寺田 典生 まず臨床ですが、高知県の中核病院となるべく診療レベルの向上に努めております。私共の講座は内分泌、糖尿病、腎臓、リウマチと幅広い診療領域をカバーする診療科です。私自身の専門の腎臓病領域でも、慢性腎臓病という疾患概念が提唱され、疾患人口は成人人口の14%と言われています。糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、リウマチを合わせると非常に多くの患者様の人口が推定されます。これらの疾患は、慢性的な経過となることが多く、服薬だけでなく、食事療法、運動療法、メンタルケアを含めて、総合的な生活習慣病のトータルケアが必要となります。当科では総合的な診療体制が組める診療環境が整っており、また高知県の基幹病院、実地医科の先生方と連係させて頂き、腎臓病を含めた生活習慣病のトータルケアを目指したいと考えております。さらに大学病院として、他の病院では行っていないような高度先進医療を行っております。腎疾患、内分泌疾患、糖尿病に関する遺伝子解析により、的確な診断、治療を目指しております。また難治性の膠原病に対し、血漿交換療法、白血球吸着療法や免疫グロブリンの大量療法など集学的な治療を行っております。また近年社会的にも注目を集めているメタボリックシンドロームを始めとする生活習慣病、糖尿病、高度肥満の患者様には、教育入院や減量治療を行わせて頂いております。

 以上のように当科では、内分泌、糖尿病、腎臓、膠原病の各領域の専門家が多数そろっており、各領域とも我が国トップレベルの診療を行っております。いつでも患者様をご紹介いただければと存じます。常時最高の診療を行えるよう、万全の体制を整えていきたいと考えております。また当科は関連病院や診療所、開業医の方との連携を密接にし、地域医療の向上に努めたいと考えております。近年、大学病院と診療所とでは役割が異なってきております。当科の扱う疾患は慢性的な経過をとることが多いですので、患者様にとりましても、通常は自宅近くの診療所で診ていただき、高度な診断や治療が必要である場合には大学へ紹介していただくのがよろしいかと存じます。腎臓病の分野では高知腎性腎臓病(CKO)連絡協議会をたちあげ病診。病病連携を進めております。今後病診連携を益々緊密にすることによって、より良い医療を患者様へ提供していきたいと思います。このように当科では、医学の進歩に貢献し、患者様に最高の医療を提供すべく、日夜努力をしておりますので、患者様のご来院、ご紹介を心よりお待ちしております。

 研究、教育面ですが、私は、優れた医学研究を成し遂げるためには、日常の臨床を大切にし、的確な疑問点を見いだすことが、肝要と考えています。独創的で国際的評価に耐えうる、生活習慣病・腎臓病の病態解明や新規の治療法開発の研究にも取り組み、高知発の世界に発信できる優れた臨床研究、高度先進医療を目指したいと考えております。一つの例として、現在再生医学的な手法を駆使して、腎疾患での再生医療の研究と高度先進医療を進めつつあります。またもう一つの重要な目標は、臨床教育と卒後研修体制を充実させ、研修医の先生方と学生さんに魅力ある教室を作り、多くの若い方に私共の内分泌代謝・腎臓内科に入って頂けるような環境を整え、リサーチマインドを持った信頼される内科医を多く養成することです。

 上記のような研究、教育体制を整えるためには、関連各科、関連病院の先生方の御協力、御支援が是非とも必要でございます。宜しく御指導、御鞭撻お願い申し上げます。卒後研修後の教育体制につきましては、下記の項目で御説明させて頂きます。



ご挨拶(教授 藤本 新平)

 平成23年9月1日付けにて、内分泌代謝・腎臓内科の糖尿病・代謝領域の教授として着任致しました。当面の間は、寺田典生教授とともに診療・教育に従事致します。

教授 藤本 新平 糖尿病は2009年において全世界で2.85億人に達していると推定され、今後も特にアジア地域では著しく増加していくと予測されています。人類に対する大きな脅威と認識されており、2006年には疾患に対してはAIDSについで2番目となる糖尿病の国連決議が採択されました。糖尿病診療は基礎医学の発展とも連動し、薬物介入を例にとっても近年目覚ましく進歩をとげました。また大規模臨床研究の進展により治療の理念も大きく変化しました。さらに糖尿病診療は医師のみでなく他職種と連携したチーム医療が不可欠で、高齢化社会の進展・糖尿病患者の著しい増加に伴い病診・地域連携の構築が必須です。このように、糖尿病分野では社会面、臨床面、研究面で、近年例をみない多層的で大きな変化がきたされており、既成の概念にとらわれない幅広い視野・見識を持つ糖尿病を専門とする若い医師が切望されます。大学病院は、教育・研究・診療に心血を注いでいる諸先生方も多くおられ、また同年代の医師も在籍していますので、切磋琢磨していくには絶好の場です。私も若い先生方と臨床・研究において、ともに仕事をしていくことを生き甲斐としていますので、少しでも興味のある方は是非ご連絡下さい。最優先で対応します。
私は2型糖尿病の病因であるインスリン分泌障害の機序について、臨床・基礎両面より一貫して研究してきました。私は、臨床医学の基盤形成には基礎研究者のみならず臨床家の視点にたった病態解明が臨床への還元のうえで必須と考えています。2型糖尿病の病態代謝学的解明と対策を基礎研究、臨床研究両面から広い視点で発展させたいと考えています。

 診療面では、進歩の著しい糖尿病診療を反映し、最新のエビデンスに基づく糖尿病治療の実践、患者中心の看護師・管理栄養士・薬剤師・運動療法士と連携したチーム医療の実践、他科領域との有機的連携、糖尿病専門医・糖尿病療養指導士の育成、臨床栄養学的アプローチ重視の疾患治療の実践、地域医療における糖尿病啓発活動の推進、糖尿病患者会活動・糖尿病協会活動の支援などに取り組み、高知県における糖尿病診療の拠点としての責務を果たしたいと考えます。拠点形成に向けては、医局の先生方、高知大学における他科・他領域の先生方、県下で糖尿病診療にあたられている先生方、コメディカルの皆様のご助力が必須であり、ご指導お願い申し上げます。



平成28年度新卒研修医の皆様へ

 教育に関しましては、県内の唯一の大学として、若い人材の育成に努めております。常に患者様の立場に立って考えることのできる人間愛(Humanity)に満ちた誠実(Sincerity)な医師の育成を基本に、日進月歩の医学の知識(Science)と技術(Art)を十分身につけることにより、患者様からも、他科の先生からも信頼される内科医を育成したいと思います。HumanityとSincerityは一生を通じて習得してゆくべきものであり、皆さんと一緒に学んでゆきたいと思います。

 当講座が扱う疾患は、内分泌、糖尿病、腎臓病、高血圧、メタボリックシンドローム、リウマチを合わせると非常に多くの患者様の人口が推定され、今後これら生活習慣病の患者数はさらなる増加が予想され、益々重要になってゆく分野です。当講座では2年間の初期臨床研修を終了された後、多くの症例が経験できる関連教育病院あるいは大学附属病院で1-2年研修後、附属病院医員あるいは大学院に入るなどして研究、臨床を行います。当科での特色の一つとして、生活習慣病に関する多くのフィールドの指導医がおりますので、内科専門医はもちろん、内分泌・代謝科専門医、糖尿病専門医、腎臓病専門医、透析専門医、リウマチ認定医、甲状腺専門医など多くの専門医資格を得ることができます。これらの専門医資格の取得は生活習慣病の増加してゆく将来、とても重要となります。また大学院も一般入学以外に、臨床と研究の両立を考えた社会人入学の枠もあり色々な御希望に対応できるシステムが整っています。大学院終了後はさらに大学で研究を続けたり、関連病院で臨床をおこなったり、海外へ留学するなど色々な道が開かれています。積極的に、海外に行って頂きたいと思っております。大学や病院において将来リーダーとなる人材を育成したいと考えています。臨床が好きな人も、研究を行いたい人も、やる気のある人ならばどなたも大歓迎いたします。

 平成27年度新卒研修医の皆さん、遠慮なく寺田まで電話(088-880-2343)・メールで連絡してください。2年間の臨床研修後のことも含めてぜひ相談してください。皆さんの御参加を心よりお待ちしています。他のなによりも優先してお話させていただきます。

 新卒の方はもちろん、それ以外の大学院生、研究生、ポスドクでも一緒に臨床や研究をやりたい方の連絡を毎日お待ちしております。

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