ホーム子どものこころ診療部同門会WFMH Japan連絡先
教室紹介 スタッフ紹介 診療案内 研究紹介 募集案内 後期研修セミナー

研究紹介

▼こころのストレス脆弱性克服のための医学・脳科学・教育学連携プロジェクト

社会問題であるストレス性精神疾患の発症に関与するストレス脆弱性の脳内機構・分子基盤を解明し、早期診断法、根本的治療法を開発するとともに、医学、脳科学、教育学のトランスレーショナル研究

取り組み内容

1)健常人(ストレス脆弱群、健康対照群、患者を対象とした脳機能解析研究:MRIを用いた脳機能画像解析を中心に、うつ病、不安障害などの発症基盤となるストレス脆弱性の脳内機構及び健常人におけるストレス適応機構を解明する。

2)モデル動物、生体試料を用いたゲノム・エピゲノム解析研究:次世代シークエンサーなどを用いたゲノム・エピゲノム解析により、ストレス性精神疾患の病態及びストレス脆弱性の分子基盤を解明し、早期診断法、根本的治療法の開発を行う。

3)モデル動物の開発とその分子病態の解明:ストレス性精神疾患モデル動物を作製し、遺伝子発現解析などによってストレス脆弱性の分子病態を解明し、その早期診断法、根本的治療法の開発へと展開する。

4)脳科学的根拠に基づくストレス脆弱性克服プログラムの開発:学校教育や医療の現場において実施可能な教育・治療プログラムを共同研究施設と連携して開発を進める。

画像をクリックするとPDFが開きます。



▼うつ病の心理教育

私たちの教室では、統合失調症やうつ病などに対する心理教育の効果について研究を続けています。
最近では

1.うつ病の患者さんと同居する家族の方に心理教育をおこなうことでうつ病の再発が減少した
2.うつ病の患者さん自身に心理教育をおこなうことでも再発を減らせる

ことを明らかにしてきました。また、この心理教育で用いる教材の開発もおこなっています。



▼ARMS(At Risk Mental State)に対する認知行動療法の効果

ARMSとは、Yungらによって提唱された精神病罹病危険状態をさす概念です。すなわち、精神病発症の危険が高まった状態のことで、主に思春期にみられるため、より慎重な対応が必要です。また、この状態ではいわゆる精神病を発症した状態ではないため、薬物療法が必ずしも効果があるわけではありません。また、標準的な治療法が確立してもいません。
そこで、東邦大学や東北大学をはじめ、全国各地の大学と共同して、非薬物的な治療法として認知行動療法の効果を調査する厚生労働省の研究班に参加しています。



▼スマートフォンを使った認知行動療法

うつ病治療の臨床現場での第一選択肢は抗うつ剤による薬物療法ですが、うつ病に対して有効性を証明されたもう一つの治療法として、認知行動療法があります。しかし、その施行には標準で1セッション1時間×16回の対面治療が必要となり、時間とマンパワーを要する治療であるために、十分な普及に至っていません。
認知行動療法は薬物療法と併用することにより各単独治療よりも有効性が増強することが示されています。諸外国では認知行動療法をインターネット上で施行する先駆的な試みも行われています。
そこで、近年急速に発達しているInformation and Communication Technology (ICT)とりわけスマートフォンを利用し、日本の患者さんに適していて日本の臨床現場で使用可能な普及型の認知行動療法の開発し、その効果を検証しているところです。この研究は主に京都大学を中心とした多施設の共同研究で進めています。




▼中高生のメンタルヘルス

統合失調症や双極性障害などの精神疾患はおもに10代で始まる重大な精神疾患です。しかし,これらの実態は意外につかめていないのが現実です。私たちは,全国の中高生を対象にアンケート調査をおこない,精神疾患とはっきりしないまでも,摂食障害,自傷行為,うつ状態などのさまざまなメンタルヘルスでの問題を抱えていることが分かってきました。

今後は,これらの中高生に働きかけて,精神疾患の早期発見・早期治療,あるいは適切な介入によって予防につながっていくことをめざして,調査研究をおこなっているところです。





▼抗うつ薬の最適使用戦略を確立するための多施設共同無作為比較試験

日本初の医師主導型臨床試験として世界有数の規模である2000例を目標とした,うつ病治療戦略の実践的メガトライアルです。
京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野教授古川壽亮先生を主任研究者として,全国規模で進められている研究です。高知大学もその地域センター(拠点)の一つとして,高知市内共同研究施設のクリニック,病院の協力を得ながら実施しています。
 高知大学関連では以下の施設でも実施しています。

  • ここからクリニック
  • はりまやばし診療所
  • 愛宕病院
  • 高知医療センター
  • いとうクリニック
  • 藤戸病院

 研究の概要をお知りになりたい場合は,以下からみることができます。