子宮内膜症研究

2006.9.10


子宮内膜症とは?
子宮内膜症とは、子宮内膜が子宮以外(主に腹腔内)に生着
して増殖し、出血を繰り返すことで月経困難症を起こす疾患
です。これが長期的になると、組織同士が癒着して慢性的な
痛みとなります。この病気の原因はまだ十分には解明されて
いませんが、免疫系の弱さや、また家族内発症が高いことか
ら遺伝的要因も考えられています。

症状は?
ほとんどが月経を中心とした「痛み」ですが、進行すると慢
性的な下腹部痛や腰痛、また排便痛や性交痛といった深部の
痛みが生じます。また痛み以外に「不妊」も大きな問題となっ
ています。不妊症に悩む方の約30%が内膜症であり、内膜症婦人
約の50%が不妊症となっているというデータもあります。

治療方法は?
大きく分けて薬物療法と手術療法になります。薬物療法という
とまず鎮痛剤を想像されるかも知れませんが、これだけでは内
膜症の根本的な治療にはなりませんのでホルモン療法が主に行
われます。しかし最近では手術療法との併用で治療効果を上げ
ています。手術療法は腹腔鏡(内視鏡)下に病巣を焼灼、癒着
剥離、切除する方法です。従来の開腹手術より短期間の入院で
すみ、術後の回復も早いです。初期の内膜症ではこの手術で妊娠
率が改善するというデータもあります。

注意しておくことは?
この病気は「痛み」と「不妊」という女性のQOLに関わる問題を
抱えています。そのため全ての方が同じ治療法という事ではなく、
それぞれの方に応じた治療が必要です。現在妊娠を希望してない
のであれば、薬物療法できちっと治療しておくのがよいと思いま
す。ただ将来のことを考えれば手術療法も十分考えておいた方が
よいでしょう。

お悩みの方はお気軽に当外来までおこし下さい。

                                                        


  
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