当科のご案内

教授挨拶

ごあいさつ

高知大学医学部小児思春期医学教授

高知大学医学部小児思春期医学の藤枝幹也でございます。皆様ご存知のように日本小児科学会は、新専門医制度を他の科に先んじて1年前倒しで行うこととし、本年4月からスタートさせました。旧来の専門医制度と大きく異なる点は、学会出席のみでは更新、認定はできなくなったことと、経験症例の提示、医療安全や倫理研修(e-learning含む)が必須となった点です。さらに、新規認定の場合、査読ありの雑誌にfirst authorとして論文が掲載されることも必要とされます。したがって、指導に当たる先輩医師は、臨床のみならず医師としての社会的責任も指導しなくてはいけません。しかし、振り返ってみれば、これらのことは、至極、当たり前のこととして、今までも先輩から後輩に伝授されてきた事柄です。

本年は、2人の医師(辻先生と入江先生)が入局してくれました。2人とも誠実で、真剣に小児・新生児医療に取り組んでくれています。若い先生たちが、専攻医(旧称:後期研修医)として十分な知識と技量が習得できるよう医局、関連病院をあげて指導していきます。昨年入局してくれた4人の先生方は、関連病院での勤務医および大学院生としてそれぞれが更に、飛躍してくれると信じています。昨年からsubspecilaity の充実のため、国内有数の施設での研修を再開しました。来年以降も順次、小児科専門医を習得した先生方を中心に、研鑽に行っていただく予定です。

現在5人の大学院生が在籍しております。それぞれが忙しい臨床と同時進行で当大学基礎部門や関連施設との共同で研究を続けてきています。来年以降、成果を論文発表してくれる予定です。新しく始めた臨床研究として、保存自家臍帯血を使用した小児脳性麻痺など脳障害に対する臨床研究が、2016年12月に厚生労働省から認可されました。第1例を本年3月に導入し、近々2例目を予定しております。この臨床研究は先端医療学の臍帯血班(前田長正先生が班長)の基礎研究を礎にして始まり、次世代医療創造センター、輸血・細胞治療部、リハビリセンターをはじめ多くの関連部署のご協力のもと進めております。現段階は第Ⅰ相試験ですので、第一目的が安全性確認で、副次的に有効性を確認します。安全性を確認できれば、適応症例の選択基準の見直しと有効性確認に向かいたいと考えております。詳細は、ホームページの別項とUMINをご参照ください。

今後も、医局在籍の先生方を中心に、それぞれの分野で、他大学・他施設に見られないような、高知大学小児思春期医学独自の研究と臨床を定め、邁進していきたいと考えておりますので、何卒、関係各位の先生方の暖かいご援助とご理解、ご指導よろしくお願い申し上げます。

(2017.4)