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高知大学医学部外科学(外科2)講座のホームページです。

心臓血管外科Cardiovascular Surgery

心臓血管外科では心臓の病気、大動脈および末梢血管の病気に対して手術治療を行っています。

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心臓血管外科では次のような症状を扱っています。

●安静時の胸が締めつけられるような胸痛、運動時の胸痛(例えば心筋梗塞や狭心症)
●階段昇降時の息切れ、夜、横になって寝ると息苦しくなる(例えば弁膜症)
●検診で心臓の雑音や心電図異常を指摘された(例えば先天性心疾患や弁膜症)
●胸部レントゲン写真で心臓が大きいと言われた(例えば弁膜症)
●お腹で拍動を感じる(腹部大動脈瘤)
●一定の距離を歩くとふくらはぎが痛くなって休まないといけない(閉塞性動脈硬化症)
●足の血管が浮いて瘤のようになっている(下肢静脈瘤)

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循環器疾患では患者さんの状態を的確に判断し、迅速に診断治療することが重要です。定期手術例では手術適応ならびに手術方針はカンファレンスで検討され、患者さんの全身状態や日常生活をも考慮した最も良い治療方針を合議の上で決定します。

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心臓血管外科全般に対応できます。冠動脈バイパス手術では心拍動下に行うオフポンプバイパスが90%以上を占めており、胸部大動脈瘤手術では最近増加している高令の患者さんの手術成績向上、脳合併症予防のため種々の工夫を行っています。閉塞性動脈硬化症に対しては従来のバイパス手術に加え、血管再生療法も導入しています。
心臓血管外科で実施している主な治療は次のようなものです
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●冠動脈バイパス手術
狭心症や心筋梗塞を対象としています。狭窄病変のある冠動脈に内胸動脈や大伏在静脈を用いてバイパスをつなぎます。特に脳血管病変合併例などハイリスク症例には心拍動下に行うオフポンプバイパス術を選択しています。
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●人工弁置換術
弁膜症を対象としています。弁狭窄あるいは弁閉鎖不全を呈した自分の弁を切除し、人工弁で置換します。人工弁には機械弁と生体弁がありますが、患者さんの年令や全身状態を考慮した最適の弁を植込んでいます。
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●弁形成術
主に僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症を対象としています。人工弁置換術の場合と違って抗凝固療法を避けられるため出血性合併症が少なくなります。
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●心房中隔欠損閉鎖術、心室中隔欠損閉鎖術
先天性の心房中隔欠損、心室中隔欠損を対象としています。人工布パッチを用いて欠損孔を閉鎖します。
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●大動脈瘤手術
大動脈瘤を切除し人工血管で置換します。胸部大動脈瘤の場合は脳合併症を避けるため、人工心肺を用いて低体温循環停止として行っています。
また胸部、腹部大動脈に対してステントグラフトを用いたステントグラフト内挿術も施行しています。
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●閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術
動脈硬化により狭窄、閉塞した下肢動脈に人工血管や自家静脈を用いてバイパスをつなぎます。
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Staff(心臓血管外科)            


施設写真

渡橋 和政(Kazumasa Orihashi)
役職:教授
広島大学出身(昭和57年卒)
医学博士
日本外科学会 認定医、指導医、外科専門医
日本胸部外科学会 認定医、指導医
心臓血管外科 専門医
日本脈管学会 専門医
         国際心臓血管外科学会国際会員
         日本超音波学会 専門医、指導医
         日本血管外科学会 評議員、
         日本脈管学会 評議員、
         日本人工臓器学会 評議員
         日本心臓血管麻酔学会 評議員

機器写真弘瀬 伸行(Nobuyuki Hirose)
役職:学内講師 心臓血管外科チーフ
高知医科大学出身(平成11年卒)
医学博士

日本外科学会 専門医
         三学会構成心臓血管外科 専門医
         胸部・腹部ステントグラフト実施医 
         胸部・腹部ステントグラフト指導医
         下肢静脈瘤血管内レーザー実施医


機器写真山本 正樹(Masaki Yamamoto
役職:手術部・副部長
高知医科大学出身(平成12年卒)
医学博士

三学会構成心臓血管外科 専門医、修練指導医
日本外科学会 専門医、認定医、指導医
日本脈管学会 専門医
日本血管外科学会 血管内治療認定医
胸部・腹部ステントグラフト指導医、
         胸部・腹部ステントグラフト実施医
         下肢静脈瘤血管内レーザー実施医


機器写真 近藤 庸夫(Nobuo Kondo)
役職:助教
高知大学医学部出身(平成19年卒)

三学会構成心臓血管外科 専門医
日本外科学会専門医
胸部・腹部ステントグラフト実施医
胸部・腹部ステントグラフト指導医
TAVI 実施医
下肢静脈瘤血管内レーザー実施医


機器写真 木原 一樹(Kazuki Kihara)
役職:助教
高知大学医学部出身(平成19年卒)

日本循環器学会 専門医
三学会構成心臓血管外科 専門医
日本外科学会専門医
日本血管外科学会 血管内治療認定医
日本脈管学会 専門医
腹部・胸部ステントグラフト実施医
腹部ステントグラフト指導医
         下肢静脈瘤血管内レーザー実施医、指導医



機器写真 田代 未和(Miwa Tashiro
役職:特任助教
高知大学医学部出身(平成22年卒)

腹部ステントグラフト実施医
下肢静脈瘤血管内レーザー実施医
日本外科学会専門医





機器写真 宮下 浩平(Kohei Miyashita)

高知大学医学部出身(平成25年卒)








静脈外科Venous Surgery


下肢静脈瘤のレーザー治療(保険適応)

近年、新聞や雑誌等でもエコノミークラス症候群が取り扱われるようになり、下肢静脈疾患への関心は高まってきている。当科では、本疾患の診療に無侵襲診断法を積極的に取り入れ、術前の精査を行う上で患者の負担を軽減することを重要視し診療を行っている。また、皮膚病変を伴う重症例を中心に、内視鏡的筋膜下交通(穿通)枝切離術(Subfascial endoscopic perforating vein surgery:SEPS)を1999年1月から積極的に行い、良好な成績をあげている。また、2002年3月から本邦で始めてEndovenous laser therapy(EVLT)を用いた新しい手術を開始し、現在積極的に行っている。
 ● 下肢静脈瘤(1次性、2次性)
 ● 
慢性静脈不全症(Chronic venous insufficiency:CVI)
 ● 
深部静脈弁不全症
 ● 
深部静脈血栓症(Deep vein thrombosis:DVT
 ● 
血栓後後遺症(Post thrombotic syndrome:PTS)
 ● 血
栓性静脈炎

 平成13年7月から導入。高知県では初めて設置された。簡易かつ繰り返し行える静脈機能検査。静脈逆流量や速度、筋ポンプ作用、静脈うっ滞の程度の定量化が可能。術前の重症度判定が可能。 術前術後に施行することで、治療効果の客観的評価が可能となり、患者さんにも分かりやすい診療が可能となり大変好評である。 また、深部静脈弁不全や血栓後後遺症にて圧迫療法などの保存的治療を行っている患者さんの静脈機能評価としても重要である。
表在静脈である大伏在静脈および小伏在静脈、さらに深部静脈の逆流診断が可能。本検査により伏在型下肢静脈瘤の適確な手術部位決定に役立つ。また、大腿部や下腿部に存在する不全交通枝の正確な部位および質的診断が可能。SEPS(下記参照)の適応を決定するに不可欠である。
また、当科では術前に必ずエコー下マーキングを行う。DVT診断や治療効果判定も無侵襲的に行える。
侵襲的な検査であるが、深部静脈の評価の上では最も信頼性が高い。現在当科では超音波診断で分かりにくい場合や十分な検索が必要な症例に対してのみ行っている。撮影法には上行性と下行性とがある。下行性は、当科では肘の静脈からカテーテルを挿入する方法で行っているため、両側が一度に撮影できる。これにより、深部静脈弁不全の診断が確実に行える。

保存的治療 圧迫療法(弾性ストッキングなどによる)
硬化療法 硬化剤の注入、圧迫。網状や側枝型静脈瘤の根治治療。伏在型の場合は、患者さんの希望があれば術後に補助的に行っている。
手術療法 弁不全伏在静脈の手術
不全交通枝の手術


     静脈抜去術(ストリッピング手術)
最も再発が少ない。全身麻酔や脊椎麻酔が必要だが、TLA(Tumescent local anesthesia)麻酔下に行う内飜法により、局所麻酔下にも行える。
     高位結紮切除術+膝部切離術
再発がストリッピング手術より多いが、局所麻酔下に施行可能。当科でも、以前は軽症例を中心に施行してきたが、レーザー治療の導入以降は行わなくなった。
     血管(静脈)内レーザー治療(EVLT)+高位結紮切離術(HL-D)
2002年3月から本邦で始めて当科で施行。半導体レーザーを用いたEndovenous laser
therapy(EVLT)を取り入れた新しい手術法である。局所麻酔下に施行可能な低侵襲手術である。再発の少ない高い根治性が期待される。
    直接不全交通枝切離術
    内視鏡的筋膜下交通枝切離術
     (Subfascial endoscopic perforating veinsurgery:SEPS)
1999年1月から開始。慢性静脈不全症(CVI)の治療において効果的な治療。内視鏡手術の1つであるである。当科では、2001年12月本邦で始めて局所麻酔下に本手術を行うことに成功している。高齢者でも安全に行える手技となった。現在は、上記の局麻下に行う高位結紮切除術+血管内レーザー治療と共に行うことで、さらに意義のあるものになってきている。
当科は「弁不全伏在静脈の手術」+「不全交通枝の手術」により、
安全でかつ根治性の高い下肢静脈瘤手術を目指し行っている。









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