ご挨拶

新しい元号、令和元年度の初頭にあたり、ご挨拶を申し上げます。

新元号の出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌三十二首」「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
この文章から「令」「和」が引用されたようです。春の訪れの中で、心地よい風が吹く。そのような気分、環境の中で、日々、過ごしたいですね。

超高齢化社会の到来を迎え、病院薬剤師が、今にも増して社会に貢献していく姿勢を示すためには、医療の質の向上に寄与する効果的・効率的な仕組みを創造していくことが必須であります。当薬剤部では、「病棟活動の充実」、「チーム医療の推進」、「医療安全の確保」、「客観的エビデンスの構築」、「薬剤師の資質向上」を掲げ、様々な検討を行っております。特に、「医療の質的向上」を大前提として病棟薬剤業務の強化及び効率的運用を志向し、支援システムを開発、また、そのシステムを利用した効率的な病棟薬剤業務を実践し、その評価について情報発信を行って参りました。今後も、現在までの検討はもとより、さらに、入退院支援の充実、薬薬連携の強化等を重点ポイントに掲げ、精進を重ねて参りますのでご指導・ご協力の程、宜しくお願い致します。

現在の薬剤部業務は、決して人員的に充足してきているとはいえませんが、着実に病棟薬剤業務をはじめとする、チーム医療への貢献が充実していることを感じます。また、臨床研究・高難度医療支援室を中心として、医療安全管理部とタイアップし、病院での医薬品の適応外使用に対するチェックシステムを確立したことは、特筆すべき成果であります。また、研究面でも、サルコペニア等、特に高齢化社会に対応する未病対策に関わる研究では、外部資金の獲得、共同研究の開始など、多くの成果を挙げました。勿論、情報発信としての学会発表、論文作成も継続しています。

大学病院は地域医療の中でも欠くことの出来ない存在であり、高度先進先端医療を提供することも、使命の一つであります。薬剤師の責務は薬のスペシャリストとして、臨床のみならず、創薬、製剤などに関連する業務・研究を含めて、患者さんを中心とした医薬品適正使用に寄与することであります。

我々の成果や目指すものの詳細は、業績や研究内容等、ホームページの他項に譲りますが、本年度も、多方面で、頑張って参りますので、ご指導・ご鞭撻を賜ります様、何卒宜しくお願い申し上げます。

教授・薬剤部長 宮村 充彦
                                          (令和元年5月)