麻酔・疼痛科(ペインクリニック)のご紹介

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概要

はじめに
麻酔科に紹介されてくる患者さんによく言われるのは、『麻酔をかけられるのかと思ってびくびくしてきました。』『麻酔をかけて痛みをとってもまたすぐに元どおりになりませんか?』『痛みの原因をとらないと治らんでしょ。』というものもあれば、『痛みを訴えても何もしてくれませんでした。』『痛いといってもどこも悪くないといわれました。』『痛みを訴えているうちに精神科にいってくださいと言われました。』など様々です。
これもひとえに痛みの外来(ペインクリニックといいます)という医療がまだまだ普及していないためです。
このホームページで少しでも理解を深めていただければ多くの人の助けになるものと思います。
ペインクリニックでの治療法
痛みの治療法としては薬物による治療、東洋医学的治療、リハビリテーション療法、心理療法、外科的治療法などがあげられます。
ペインクリニックではこのような治療法を用いるほかに神経ブロックを用いるのが特徴です。
ペインクリニックを訪れる患者さん

2002年6月から2004年5月までの2年間に新たにペインクリニックを受診した 患者さんをまとめてみました。

最近2年間の新患患者の分類全188症例のうち発病してから3ヶ月未満の急性疼痛(急性の痛み)、3ヶ月以上の慢性疼痛(慢性に続く痛み)、それと、がん性疼痛がほぼ同数となっています。

慢性疼痛(慢性に続く痛み)という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、 最近行われた調査では、日本には約1700万人の方が慢性の痛みを保有していると推測されています。この中に、痛みが長く続くことによってうつ状態になったり、仕事ができなくなったりなどの心理社会的な問題で苦しんでいる方がおられます。このような状態を慢性疼痛といいます。一応発症してから3ヶ月を区切りにしていますが、期間よりも痛みのために心理社会的な問題が大きくなった場合は慢性疼痛として対応しています。

代表的な病気の治療法を紹介します

<急性疼痛(急性痛:痛くなって3ヶ月未満の痛み)>

急性痛には内服、神経ブロックを中心とした身体的な治療が有効です。

帯状疱疹の痛み、椎間板ヘルニアなどがこれにあたります。

<慢性疼痛(3ヶ月を超えて慢性的に続く痛み)>

痛みが慢性に続くことによって、先に述べた心理社会的な問題で苦しむ方がいます。

通常の受身的な身体的治療だけでは、薬物や医療機関への依存を生じてしまいます。

高知大学医学部付属病院麻酔・疼痛科(ペインクリニック)では通常の治療のほかに、慢性疼痛の患者さんに参加してもらう、認知行動療法を用いた痛みの勉強会(めだかの学校)と学校の卒業生による集団療法(めだかの会)を行っています。

勉強会の内容を参照できますので、患者さんや困っている家族の方は一読をお勧めします。

<がん性疼痛>

私たち人間は生老病死を避けて通ることはできません。3人に1人が、がんで死ぬといわれています。

そのうちの60‐80%の人に痛みが生じます。がんは痛い病気と思っている方が多いと思います。しかし、それは適切な痛みの治療をうけていない場合です。

適切な治療とはWHOのがん性疼痛治療の指針に沿った治療です。がん患者さんは痛み以外にも様々な症状で苦しむ方がおられます。痛みを含めた様々な症状を緩和することを目的とした医療(緩和医療)も次第に普及してきています。ペインクリニック外来では主として当科が作成した高知大学付属病院緩和ケアマニュアルに添ったケアを提供しています。

またWHOのがん性疼痛治療は内服が中心のため、脊椎などへの骨転移による痛みに対して不十分な場合が多くあります。ペインクリニックの特徴である神経ブロックを併用することにより体動時の痛みも緩和できる場合が多く、生活の質の向上に貢献できています。

外来担当一覧

曜日別
時間
午前 一時休診中 一時休診中 一時休診中 休診日 一時休診中
午後 一時休診中 休診日 一時休診中 休診日 一時休診中

帯状疱疹の痛みとは

外来にて行う検査

帯状疱疹(ヘルペス)

子供のときに罹患した水痘(みずぼうそう)のウイルスが原因で、このウイルスは健康なときにも体内に持っているのですが、過労や風邪などで体の抵抗力が低下したときに発病します。初めに痛みが数日続く場合が多く、その後発疹が出現して、帯状疱疹と診断されます。大抵の場合は体の一側に、小さい水疱が神経に沿って帯状に現れます。発疹が数個のみの場合や、まれに発疹が見られない場合もあります。

帯状疱疹と診断されたら、すぐに抗ウイルス薬の内服を1週間おこないます。皮疹は2〜4週間のうちにカサブタとなり、カサブタがはがれ、色素沈着を残して治癒します。

帯状疱疹は、ウイルスによって神経が損傷されるので、多くの場合、痛みを伴います。かゆみや刺すような痛み、ズキズキする痛みややけどのような痛み、しめつけられるような痛み、電気が走るような痛みの場合もあります。また、服や何かが触っただけでも痛みが誘発される場合もあります。激しい痛みのために、寝ることができなくなったり、痛みで目が覚めたりします。また、食欲もなくなり、不安や憂うつな気分になり、日常生活にも支障をきたすほどになります。この痛みは皮疹の治癒と共に軽減することが多いですが、なかには適切な治療を行わないとどんどん強くなる場合もあります。このような急性期の痛みに対して、神経ブロックと薬(内服薬や塗り薬)による治療が行われます。

神経ブロックは、痛みを起こしている神経に注射して局所麻酔薬を効かせることで痛みを和らげたり、血流を良くして神経の回復を促したりする効果があります。急性期の痛みには非常に効果があります。神経ブロックには、皮疹の出現部位によって、三叉神経ブロック・星状神経節ブロック・硬膜外ブロック・肋間神経ブロック・神経根ブロックなどがあります。特に最近では、顔・頭部以外では、レントゲン透視下で行う神経根ブロックをよく行っています。この方法は入院する必要がなく、1〜2週間ごとに1〜5回くらいでかなり痛みは改善します。

神経ブロックは、脳梗塞や心臓・血管系の病気で抗血小板剤などを服用している場合は、一定期間中止してから行う必要があります。中止できない場合には、レーザー治療で代用することもありますが、効果はあまり期待できません。内服薬は、いわゆる痛み止め(消炎鎮痛薬)や抗うつ薬を使用します。また、抗けいれん薬や抗不整脈薬、ビタミン剤なども使用します。

帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹の後、3ヶ月以上たっても痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛と呼びます。後で説明する慢性疼痛に近づきます。この時期になると、残念ながら神経ブロックはあまり効果がなくなります。治療は、内服薬(とくに抗うつ薬)やレーザー治療などが主体となります。現在、帯状疱疹後神経痛に効果があると証明されているのは、抗うつ薬だけです。痛みが長期に及ぶため、身体的には体を動かさないことによる痛み(廃用性の痛み)や関節の拘縮などもおきてきます。また、イライラ、不安や憂うつな気分が強くなるなど心理的にも辛い状態になります。このようになってくると、痛みをとることではなく、日常生活を改善することが治療の目的になります。

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹の後、3ヶ月以上たっても痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛と呼びます。後で説明する慢性疼痛に近づきます。この時期になると、残念ながら神経ブロックはあまり効果がなくなります。治療は、内服薬(とくに抗うつ薬)やレーザー治療などが主体となります。現在、帯状疱疹後神経痛に効果があると証明されているのは、抗うつ薬だけです。痛みが長期に及ぶため、身体的には体を動かさないことによる痛み(廃用性の痛み)や関節の拘縮などもおきてきます。また、イライラ、不安や憂うつな気分が強くなるなど心理的にも辛い状態になります。このようになってくると、痛みをとることではなく、日常生活を改善することが治療の目的になります。