形成外科のご紹介

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概要

形成外科とは
「形成外科」は、「先天性および後天性の身体外表の形や、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを外科手技により、形態解剖学的に正常に近づけることを手段とし、その目的は個人を社会に適応させるものである。」と定義されています。
 やさしく言い換えると、「形成外科は、体の表面の何らかの異常を、主に手術をすることで正常に近づける(美しく治す)ための診療科」と言えるでしょう。ですから、現在マスメディアなどでもてはやされている「美容外科(美容整形)」も、広い意味で「形成外科」の一分野となります。
 日本形成外科学会(http://www.jsprs.or.jp/)では、「形成外科」の専門分野を2つに分類しています。一つは、組織の異常、変形や欠損などの「疾患」を治療対象とする「再建外科」であり、「生まれつきの、またはけがや癌などで変形したり失われた体の表面や骨の異常を、機能の回復のみならず形も正常に近い状態に再建し、QOLの向上に貢献する」専門領域です。もう一つは、客観的には病気と認められない細微な形態変化を外科的に修復して、生活の満足度を向上させる「美容外科」です。ただし、医療法上は「形成外科」と「美容外科」は各々独立した標榜科となっています。
形成外科では次のような疾患を対象にしています
  • 新鮮熱傷、凍傷、化学熱傷
    いわゆる「やけど」です。また、凍傷(とうしょう)や化学熱傷(かがくねっしょう)も取り扱っております。
  • 顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷
    顔の切り傷、擦り傷などの外傷や骨折を取り扱います。顔の骨には、前頭骨、眼窩、上顎骨、下顎骨、頬骨、鼻骨などがあります。これらが骨折すると、顔面の変形および機能障害を来たします。また、外傷では、専門的な初期治療を行うことで、予想される傷跡(キズアト)を最小限にすることも可能です。これら、顔のケガに対して、機能面と整容面の双方の治療を行っています。
  • 唇裂・口蓋裂
    以前は、一般には「みつくち」(現在は使われません)などと呼ばれていました。生まれつき上唇や鼻、口の中などが割れている病気で、日本人では500〜600人程度に1人の割合で生まれる比較的頻度の高い病気です。
  • 手、足の先天異常、外傷
    生まれつき手や足の形態の異常(指の数、形などの異常)を取り扱います。また、仕事中や料理中の手や指の切り傷や切断なども取り扱います。同様の病気は整形外科でも取り扱っておりますのでご確認下さい。
  • その他の先天異常
    手、足以外の体の表面に現れた異常には様々なものがあります。代表的なものには、耳の異常(小耳症、折れ耳、耳垂裂、副耳、耳瘻孔など)、副乳、陥没乳頭、眼瞼下垂、逆さまつ毛、漏斗胸、出べそ、包茎などがあります。
  • 母斑、血管腫、良性腫瘍
    いわゆる「ほくろ」、「いぼ」、「あざ」、「おでき」などと呼ばれるものです。機能面および整容面に留意して治療を行っております。また、切除した組織を病理組織診断して、確実な治療を行います。
  • 悪性腫瘍およびそれに関連する再建
    皮膚の悪性腫瘍切除後の組織欠損、外科の他の診療部門と合同で食道や乳房の再建を行います。主に植皮(皮膚移植)や皮弁、血管吻合を用いた組織移植を行います。
  • 瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド
    「やけど」や「ケガ」、「手術」などによる傷跡、引きつれを治します。引きつれでは、機能的な回復と同時に整容的な回復を図ります。手術法以外にも、内服治療、外用治療、注射、放射線治療など様々な治療法が選択できます。
  • 褥瘡、難治性潰瘍
    「褥瘡(じょくそう)」とは、いわゆる「床ずれ」のことです。また、外傷、糖尿病、膠原病、動脈硬化など様々な原因による難治性潰瘍や壊疽に対しても、褥瘡と同様に、保存的あるいは外科的に治療をしております。特に動脈硬化に対しては血管再生医療部門と連携しなるべく足の機能・形態を保つように勤めております。なかなか治らない床ずれやキズがありましたら、ご相談ください。
  • 美容外科
    当院では、現在のところ保険外診療(自費)による美容外科手術は行っておりません。美容外科に関するご相談や医師のご紹介などは可能です。
  • その他
    分類されていない疾患には、顔面神経麻痺、毛巣洞、陥入爪・弯曲爪(まきづめ)、義眼床手術、腹壁瘢痕ヘルニア、腋臭症(わきが)などがあります。その他にも取り扱える疾患もございますので、お気軽にご相談ください。また、現在のところ上記疾患は全て保険診療で行っております。保険外診療(自費)の疾患の場合は、関連する病院をご紹介いたしております。
形成外科の考え方
平成19年4月より高知大学外科2に形成外科部門が新設されました。県内での形成外科医の数はまだまだ少ないですが、昨今その需要は増大して来ております。われわれは、地域医療関連施設と連携を図りつつ、しっかりとした医療技術と患者さまとのコミュニケーションを大切にし、皆様の社会生活の質(QOL)の向上のために診療活動を行っていきたいと思っております。
診療体制
月、水、金曜日は手術日です。特に月曜日の午前中は局所麻酔の日帰り手術を中心に行っております。外来は火・木曜日の午前中に形成外科医師2名で担当しております。
診療方針
形成外科疾患は直接命に関わる病気よりも生活の質(QOL)の向上が目的となる病気が多く、最終的な治療決定には患者さま自身の考えや生活スタイルなどがとても重要になります。治療を行う前に十分に相談し、患者さまにとって最も適した治療法を選択できるように一緒に考えます。
得意分野
形成外科全般に対応可能です。特に顔など、人の目につく部位の治療は形成外科が得意とするところです。怪我や病気による変形や色の変化を、体の本来の機能を温存したまま、なるべく傷跡を目立たなく手術・治療することが可能です。また、他の外科系診療科と共に悪性腫瘍術後(乳癌など)の再建なども行います。皮膚に対するレーザー治療は導入しておりません。

外来担当一覧

曜日別
時間
午前 休診日 栗山元根 栗山元根 栗山元根 栗山元根
午後 休診日 休  診 休  診 休  診 休  診