

インプラント(人工歯根)治療とは、歯を失った部分の顎骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、それを固定源として、上部構造としての歯冠や義歯を装着する治療方法です。この治療法は、欧米において 1960年頃より一般的に開始され、1980年以降、金属と骨のオッセオインテグレーション(骨結合)が明らかにされて以来、ほぼ確立した治療法として受け入れられており、我が国においても急速に普及してきています。ところで、口腔癌、顎骨嚢胞、顎骨骨髄炎、顎顔面外傷などにより大きな顎骨欠損や歯牙の喪失を来した場合や歯槽骨の吸収が著明な方では、通常の取り外し式の義歯では義歯の安定が悪く、十分な咀嚼機能の回復が得られないことがあります。インプラント義歯というのは、このような症例に対し、インプラントを固定源として、義歯を安定させることにより、咬める義歯を装着する治療です。平成23年7月現在で、この治療法を高度先進医療として承認を受けている施設は53施設あります。
1.顎骨の過度の吸収に伴い、可徹性義歯の装着が困難な症例。
2.嘔吐反射、不随意運動や精神的苦痛により、義歯の装着が困難な症例。
3.種々の疾患及びその治療により、顎骨の実質欠損が生じたため、可徹性義歯の作製及び装着が困難な症例。
4.口唇口蓋裂や外胚葉異形成症などの先天異常を伴う歯牙先天欠如症例。
1.局所麻酔の後、歯肉に切開を加えます。
2.顎骨にドリルで、人工歯根(インプラント体)を埋入する穴をあけます(図1)。
3.人工歯根を埋入し(図2)、歯肉を元のように縫合します。
4.3〜6ヶ月後(人工歯根が顎骨と結合した後)、埋入した人工歯根の部位の歯肉に切開を加え、歯肉成形用のアバットメントを装着します。
5.歯肉の状態が落ち着いたら、上部構造(義歯)を連結するためのアタッチメントを装着(必要な場合は、作製)します。
6.その後、通法の義歯作製に順じてアタッチメントを介して固定できる義歯を作ります(図3、4参照)。

4.費用について
1顎当たり1歯根1歯冠につき 351,120円
ただし、支持連結装置・上部構造材料は、使用本数に応じて次のとおり加算する。
支持連結装置 107,415円
上部構造材料 73,006円
上部構造材料(9〜14歯欠損床:維持装置等は含まない) 178,568円
上部構造材料(1〜8歯欠損床:維持装置等は含まない ) 142,060円