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コラム -医療情報提供-

慢性頭痛

 頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。一次性頭痛とは緊張型頭痛や片頭痛などになります。二次性頭痛とはくも膜下出血や脳腫瘍など明らかな病気を原因とした頭痛です。

 一次性頭痛として多いのは肩こりや眼精疲労などに起因する緊張型頭痛であり、多くの方の頭痛がこれにあたります。いつの間にか起こってくる頭を締め付けるような頭痛が一般的ですが、吐き気、めまいを伴う事もあります。肩こりや眼精疲労などから生じるため、同じ姿勢で長時間の作業など心当たりのある方は休憩を小まめに入れるなどの対応で改善が見込めます。消炎鎮痛剤や湿布などでの対応が一般的です。

 次に多いのが片頭痛になりますが、女性に多く一般的に男性の4倍と言われています。また、身内に片頭痛の方がいる事も多いです。発症前に前兆がある事があり、主な前兆としては閃輝暗点と言われる目の前に突然光が見えて中心部が暗くなるものがあります。頭痛は主に片側ですが両側の場合もあり、嘔吐なども伴います。最近では新しい片頭痛薬が出ており、病院で処方可能です。

 その他には群発性頭痛があります。特徴的な頭痛であり、片側の目の奥に激しい痛みが起こります。非常に強い痛みであり、のたうち回るような痛みです。一度起こると群発し、アルコール等で誘発されやすい性格もあります。治療としては片頭痛と同じ薬を用います。酸素吸入も有効でもあり、疑われた場合は受診して下さい。
一次性頭痛は生命に関わるものではありませんが、一次性頭痛を疑っていて二次性頭痛であったケースもあるので、特に頭痛以外の症状が合併する場合は受診して下さい。

 くも膜下出血や脳出血は突然発症の頭痛が特徴です。患者さんが頭痛発症の時間を分単位ではっきり訴える事も少なくありません。また、脳のダメージを伴う場合も多いので頭痛以外に意識障害や麻痺や言葉の障害などを伴う事もよくあります。頭痛に他の症状も合併している場合は要注意です。中には頭痛が軽度で一旦は治まる場合もあります。頭痛の大小に関わらず突然の頭痛であった場合には受診して下さい。

 脳腫瘍の場合は頭痛、嘔気が起こり始めると徐々に頻度が増えたり、朝方に頭痛嘔気が起こるなど比較的長期に経過し、悪化傾向を取るのが特徴になります。

 髄膜炎の場合は細菌もしくはウイルス感染になるので熱を伴います。風邪症状などが先行している場合もよくあります。


◎ 著者プロフィール
氏名:中居 永一(ナカイ エイイチ)
所属:高知大学医学部附属病院脳神経外科
役職:助教

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