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コラム -医療情報提供-

乳児健診に出かけよう!

 赤ちゃんから3歳ぐらいまでの小さなお子さんを対象とした健康診断のことを「乳幼児健康診査」、略して「乳児健診」と言います。
 赤ちゃんが健康かつ順調に育っているか、成長や発達の上での心配ごとや病気がないかを調べ、赤ちゃんそれぞれに合った子育てのアドバイスを行う場です。

 乳児健診を受ける時期としては、1カ月、4カ月、7カ月、10カ月、1歳半、3歳が代表的な時期となります。市町村が公費負担で実施している健診は、基本的に1歳までの乳児期に1~2回(自治体によって異なりますので、広報などでご確認ください)と1歳6カ月健診、3歳健診があります。
 その他の健診は、母子手帳と一緒にもらった「乳幼児健康診査受診票」を使用すれば無料で受けられますので、上手に活用していただければ良いと思います。

 高知県健康政策部健康対策課の発表によると、2012年の1歳6カ月健診の受診率は全国平均94.8%に対し、高知県は87.0%と全国46位、3歳児健診は全国平均92.8%に対し、高知県は83.0%と全国最下位でした。

 アンケート調査による未受診の理由としては、「心配することがない」、「医療機関を受診している」などでした。
 医療機関を通常の風邪などで受診した際には、発育や発達を詳しく診ることはできませんので、日常診療とは別に乳幼児健診を受ける必要があります。特に、地域の保健所や市町村保健センターなどに集まって行う集団健診においては、小児科医師、歯科医師、歯科衛生士、保健師、栄養士など複数の職種の方が関わり育児不安の軽減・解消のために対応することができます。
 さらに、必要な場合は様々なサービスの紹介、提供を受ける事が可能であり、受診するメリットは大きいと思います。また、地域の子育て世代が集まりますので、仲間作りの場、友人を作る場としての意義も大きいと思われます。

 そして、未受診の理由として最も多かったのが、約4割を占めた「仕事があり、平日に休めない」というものでした。職場全体で保護者が乳児健診に行きやすい環境作りをしていくことが大切だと思います。
 また、最近は高知県の取り組みとして休日に乳児健診が計画されているようですので、ホームページなどで確認されてみると良いかもしれません。

 日本の未来を担っていく子どもたちの健やかな成長と発達のために、高知の県民皆様の乳児健診への理解が大切であると思われます。


◎ 著者プロフィール
氏名:松下 憲司(マツシタ ケンシ)
所属:高知大学医学部附属病院 小児科
役職:講師

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