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コラム -医療情報提供-

お薬の副作用について

 風邪薬を飲んで、眠たくなった経験はないでしょうか。風邪薬を飲むと、風邪の症状を抑える反面、眠くなることがありますが、この眠くなるのが、いわゆる副作用です。
 この副作用は大きく2つに分けて考えます。アレルギー症状やショック症状などは、すぐお薬を止めて受診してください。一方、鉄の補給剤により便が黒くなったり、風邪薬による眠気などは起こっても使用を続けて欲しい副作用です。

 副作用には、予想しない作用が現れる場合や予想したよりも強く作用する場合があります。また誰にでも同じように起こるわけではなく、年齢、性別、体質や病気の状態などさまざまな要因によって起こりやすい人、起こりにくい人がいます。
 例えば、アレルギー体質の人は、薬に対して過敏な反応が出やすいので要注意です。薬を購入する際には、どんなものに対してアレルギーを持っているのか、家族にアレルギー体質の人がいるかなどを伝え、薬剤師に薬のチェックをしてもらいましょう。
 高齢者は肝臓や腎臓の働きが弱っていることが多いので、お薬が思った以上に体の中にとどまることがあります。また、肝臓や腎臓に病気を持っている人はお薬の代謝や排泄がうまくいかず、お薬の作用が強く現れることがあります。
 複数のお薬を飲んでいる人も同じく代謝や排泄の機能が弱っていることがあり、お薬の飲み合わせで副作用が現れやすくなることもあります。特に市販されているお薬を買うときには、薬局の薬剤師に使用中のお薬を示し、相談するようにして下さい。

 どんなお薬にも副作用は起こりえます。副作用があるからといって過度に怖がることはありません。
 それでもお薬を使う理由は、患者さんにとって、副作用より好ましい作用が大きいから、必要であるから、利益があるからであり、医師はそのことを十分に理解して、患者さんに合った最もよいお薬を選んで処方します。皆さんもお薬を使用している時にいつもと違うとか体の不調を感じたら、一人で不安を抱え込まず、医師・薬剤師に相談しましょう。


◎ 著者プロフィール
氏名:八木 祐助(ヤギ ユウスケ)
所属:高知大学医学部 薬剤部
役職:薬剤師

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