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コラム -医療情報提供-

お薬の管理方法について

 誰でも今まで何度かは、お薬を服用して病気を治した経験があると思います。特に、高齢者の方では、複数のお薬を服用しているケースが多く、お薬の管理に不安をいただいている方も少なくないかもしれません。

 患者さんが入院時に、病院に持参されたお薬を確認すると、お薬が変色していたり、用法のちがう薬袋にお薬が入っていたりするケースが多く見受けられます。お薬の良い効果を引き出し、副作用を防ぐためには、お薬を正しく管理することが必要です。

 お薬には、食べ物と同じように賞味期限があり、お薬では「使用期限」といいます。使用期限を過ぎたものや、見た目に異常があるようなお薬は、使用してはいけません。また、お薬は湿気や光、熱によって影響を受けやすいため、保管には注意が必要です。直接日光があたらない、かつ暖房器具などから離れた場所に保管しましょう。

 お薬は医師の指示通りに服用することが大切です。しかし、うっかり飲み忘れることもあるかと思います。たとえ自覚症状がなくても、放置すると合併症等が引き起こされることがあります。そのため、お薬を飲み忘れせず、管理することが重要です。

 飲み忘れ防止策として、

  1. 服用時間を一定にする
  2. 服用時に家族に声をかけてもらう
  3. お薬を一包にまとめてもらう

このような方法が考えられます。

 お薬の種類が多いために管理しにくい場合は、お薬を「朝食後」「夕食後」など、服用するタイミングごとに袋に小分けしてもらえます。これをお薬の「一包化」と呼びます。ただし、お薬の種類によってはできないことがあります。ご希望の方は医師や薬剤師に相談してください。

 また、お薬飲み忘れ防止グッズを利用するという方法もあります。お薬を曜日ごとや服用タイミングで整理する、「お薬カレンダー」やケースが販売されています。
 高知大学医学部附属病院薬剤部では、飲み忘れ防止の少しでもお役に立てるよう様々な取り組みを行っています。その1つとして、クリアファイル型のお薬飲み忘れ防止グッズを作成しています。高齢者の方が取り扱いしやすいように、中に綴じてあるリフィルを透明にすることで薬が入っているかどうか一目でわかるようにしており、リフィルは手が入る大きさにして取り出しやすいように工夫しています。

 最後に、お薬の管理方法について、正しい保管方法および飲み忘れ防止の観点から述べさせていただきました。お薬についてはご不明な点があれば、お近くの薬局や病院の薬剤師に相談してください!


◎ 著者プロフィール
氏名:平田 歩(ヒラタ アユム)
所属:高知大学医学部 薬剤部
役職:薬剤師

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