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よろず相談

55.足の血管が目立ち、心配です(平成27年8月21日掲載)

質問
 40代後半から、両足首の周りにミミズがはったような出血痕ができています。今では太ももの内側にも数カ所出てきて、足全体の血管も目立つようになりました。こぶにはなっていませんが、小さな血管が切れているのではないかと思います。血液検査では異常がありません。腰痛があり、足には負担がかかっています。血管がもろくなって大きな病気になるのではと心配です。(53歳女性)

回答

 ご心配されている異常は、皮膚のごく表面にある細かい血管に部分的に血液の鬱滞(うったい)を起こしているものと考えられます。長時間立っていたり座っていたりして、重力の影響を受けて悪化する方もおられます。打ち身やねんざでも起こりやすいですし、年齢を重ねるとともによく見られます。

 血管がもろいこととは直接は関係ない場合が多く、病的なものではありませんので、一般的には治療の対象ではありません。

 ただし、漢方医学では、この所見を「細絡(さいらく)」といい、血液の循環が悪い状態である瘀血(おけつ)」の一つのサインと捉えます。例えば肩凝りのある方は、この細絡が肩に見られる場合があります。

血管が細かく浮き出た細絡(黒丸で囲んだ部分)

 「瘀血」は冷えのぼせ、月経のトラブル、目の下のくま、痔(じ)、肩凝りなどを引き起こすと考えられ、このような症状を漢方薬で治療することもありますので、他の症状と併せて、気になるようであれば、漢方医の診察をお受けになるのもいいかもしれません。

 なお、静脈が瘤(こぶ)状に大きく浮き出ている場合は、静脈瘤(りゅう)という病気ですので、足のだるさ、こむら返りの原因となることもありますし、血栓が関係していることもあるので、症状や見た目が気になるようであれば、医療機関に一度ご相談されることをお勧めします。


◎ 著者プロフィール
氏名:北村 聡子(キタムラ サトコ)
所属:高知大学医学部 総合診療部
役職:助教

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