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よろず相談

67.夜間、喉が渇いて目が覚める(平成28年2月12日掲載)

質問
 この1年ほど、毎晩のように睡眠時に喉の渇きを感じて目が覚めます。一晩に2、3回ほど。その都度、口に含む程度の水を飲んで我慢しています。昼間は感じません。夜間にトイレに立つ回数は2回ほど、昼間は2時間から2時間半おきくらいです。原因は何でしょうか?(80歳男性)

回答

 「喉の渇き」は、体の中の水分が減って水分補給が必要だと脳が感じたときに起きる感覚です。病気ではない場合でも、水分の摂取不足や塩分の過剰摂取でも起こります。

 ただし、急に起こった「喉の渇き」は発熱や嘔吐(おうと)、下痢、出血などが原因で脱水状態になっている可能性が考えられますし、慢性的な「喉の渇き」は糖尿病が原因であることが多いと言われています。

 ご相談によると1日の排尿回数が多めとのことですが、尿の量はいかがでしょうか? 糖尿病では1日に出る尿の量が多くなります。糖尿病以外では、利尿薬などの薬の影響や尿崩症(にょうほうしょう)(体内の水分を調節するホルモンの分泌や作用の障害)、血液の電解質(塩分)異常、慢性腎不全などの可能性も考えられます。
 また、睡眠中でも発汗などで水分は失われるため、気がつかないうちに水分不足になり夜間に喉が渇くこともあります。就寝前なども含め、こまめに水分補給することも大切です。

 ところで、「喉の渇き」と似た症状として「口の渇き」があり、これは口の中の乾燥で起こります。唾液が足りないことが原因ですが、これには唾液が多く失われてしまう場合と唾液の分泌が少ない場合があります。
 唾液が失われる代表的な原因として、口呼吸が挙げられます。鼻が詰まっていて口を開けて寝ていると、唾液が失われ口が乾燥します。
 また、唾液の分泌低下は、加齢のほか、風邪薬や抗うつ薬などの副作用の場合や、シェーグレン症候群という病気でも見られます。

  • パンやクッキーなどの乾いた食べ物が食べにくい
  • 食事のときに多くの水分を必要とする
  • 口の中が渋い、苦い
  •  といった症状があれば、唾液の分泌が低下している可能性があります。

     このように、「喉の渇き」や「口の渇き」はいろいろな原因で起こります。まずは、内科で糖尿病のチェックを受けてみてはいかがでしょうか。また、冬場は暖房で室内の空気が乾燥しやすくなります。暖房時は、加湿器を併用されるなどの対策も大切かと思います。


    ◎ 著者プロフィール
    氏名:松元 かおり(マツモト カオリ)
    所属:高知大学医学部 総合診療部

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