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よろず相談

83.コンタクト試着後に発疹(平成28年10月28日掲載)

質問
 中学2年の娘がコンタクトレンズを試着しました。翌朝、左のまぶたと頬が腫れ、両腕から手先と、両太ももから足先まで発疹が出て、かゆみが2~3日続きました。
 内科では「顔の腫れから考えると、コンタクトが原因では」と診断されました。眼科では「コンタクトでのアレルギーは考えにくい」と言われました。
 部活をしているのでコンタクトが便利なのですが、再度装着を試みるべきか、詳細なアレルギー検査を受けるべきか悩んでいます。(45歳女性)

回答

 初めてコンタクトレンズを着けた翌朝の出来事で、びっくりされたでしょう。質問からは試着の場所や時間などは分かりませんが、私も眼科医が話した通り、コンタクトの素材によるアレルギー反応の可能性は極めて低いと考えます。

 しかし、試着の際に保存液に浸したコンタクトを使用したのであるなら、保存液によるアレルギー反応の可能性は否定できません。
 保存液の薬の成分そのものや防腐剤がアレルゲンとなる反応で、薬との接触後、数分から数時間以内でまぶたの腫れやかゆみ、発赤などの症状が現れます。

 今回は試着から半日以上経過して症状が出たことや、出現した皮疹が蕁麻疹(じんましん)レベルとかなり重症な皮膚症状であることから、当日朝に食べた食品や薬などのアレルギー反応の方が疑わしいです。
 したがって、お子さんがコンタクトの使用を希望されているなら、再度装着し、症状が出現するかどうかを試すのがいいでしょう。

 ただ、コンタクトによる2次的なアレルギー性結膜炎も日常の診療でよく見られます。
 もともとアレルギー性結膜炎(花粉症やダニ、ほこり、犬、猫のアレルギー)にかかっている人がコンタクトを着けると、その刺激によってアレルギー性結膜炎の症状が悪化することがあります。
 具体的には目の充血や流涙、目やになど眼脂の悪化のほか、まぶたの裏側の眼瞼(がんけん)結膜に乳頭ができて異物感が出現したり、レンズがずれたり、くもりやすくなります。

 また、汚れたコンタクトを着けることでもアレルギー性結膜炎を引き起こします。
 特にソフトコンタクトはレンズにごみやタンパク質が付着しやすいため、発症の頻度が高くなります。毎日ケアを行い、レンズをきれいに保つ必要があります。この場合は使用後しばらくしてから症状が現れることが多いです。

 加えて、カラーコンタクトは通常タイプのコンタクトよりも汚れやすく、酸素もあまり通さないため、アレルギー結膜炎がより起こりやすくなります。注意が必要です。


◎ 著者プロフィール
氏名:角 環(スミ タマキ)
所属:高知大学医学部 眼科
役職:講師

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