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よろず相談

番外編:爪の水虫が治りません(平成26年9月19日掲載)

質問
 7、8年前から足の爪が水虫(爪白癬 はくせん)になりました。病院で処方された薬で3年間治療しましたが、治りませんでした。その後、通販の薬なども試してみましたが、一向に効き目がありません。
 4年ほど前から狭心症の薬を飲んでおり、「薬の飲み合わせが悪い」と言われました。「爪を剥がしたらいい」とも言われましたが、そこまではまだ決心がつかず、悩んでいます。(82歳女性)

回答

 何年も治療されたのに治らず、困っておいででしょう。こんなときには、「確かに水虫か」を確認したいですね。

 爪が白くなったり、分厚くなったりする場合、爪の水虫であることが多いのですが、それ以外の病気でも同じ症状がみられることがあります。水虫というのは、いわゆるカビ、正式には皮膚糸状(しじょう)菌による病気ですので、正確に診断をするためには、爪を削って顕微鏡で菌を見つけることが必要です。病院で処方された水虫の薬が効かない場合は、菌の検査をして本当に水虫なのかどうか確かめることが望まれます。

 この検査で水虫と確認された場合の治療について説明しましょう。塗り薬では治りが遅く、最も効果の高い方法は抗真菌薬(真菌=カビ)の内服です。しかし、高齢の方はさまざまな疾患をお持ちのことが多く、注意が必要です。

 肝臓や血液に障害があると内服治療はできませんし、内服治療を始めた人も定期的に肝機能検査や血液検査を行う必要があります。さらに、抗真菌薬の種類によっては、他の薬と一緒に飲んではいけない場合がありますので、皮膚科の医師に現在飲んでいる薬を確認してもらってから、抗真菌薬の内服を始めることになります。中には狭心症の薬と飲み合わせが悪くない抗真菌薬もありますので、医師に相談されることをお勧めします。飲み続ける期間は抗真菌薬の種類と個人差にもよりますが、おおむね3カ月から半年ほどです。

 爪を剥がす方法を行っても、菌が残っていると新しく生えてきた爪も再び水虫になりますので、塗り薬もしくは内服薬を併用する必要があります。むしろ、爪を剥がすことにより爪が変形することもありますので、慎重に対応する必要があります。

 内服治療が難しい爪水虫の患者さんは、塗り薬を根気よく続けることが重要です。そのような方にとって朗報ですが、新しいタイプの塗り薬が近日中に使用できる予定ですので、皮膚科の医師にお尋ねください。


◎ 著者プロフィール
氏名:中島 英貴(ナカジマ ヒデキ)
所属:高知大学医学部 皮膚科
役職:講師

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