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高知大学医学部附属病院は昭和56年10月12日に開院し、今年で30周年を迎えようとしています。「地域医療に密着した病院づくり」を理念として設立され、医療人の育成、高度先進医療の提供、医学研究の成果を医療に還元するという3つの使命を持った病院として歩んでまいりました。
平成22年度からの附属病院の中期目標として「社会ニーズに呼応した病院機能運営を強化する」、「先端医療の確立と研究成果の医療現場へのフィードバックを充実し、パートナーシップに基づく地域医療を実践する」などが掲げられています。県内唯一の医育機関である私たちの病院の使命は、最高水準の全人的医療を提供するとともに専門的知識のみならず総合的視野を持ち医療現場でのコミュニケーション能力を発揮できる医療人を養成することだと考えております。
質が高く、安心で安全な医療を求める国民の声が高まる一方、医療の高度化や高齢化社会の到来により医療は複雑化し、医療現場は過剰な臨床業務に追われています。そこで、多種多様な医療スタッフが各々の専門性を活かし、情報を共有しつつ業務を分担・連携し、患者さんの状態に応じた医療を提供する「チーム医療」の重要性が指摘されています。これにより、医療の質と効率性が改善し、各医療職種の負担軽減により労働環境も改善するとされています。専門性の高い多職種によるチーム医療の推進は、良質で効率的な医療を推進するうえでも大いに役立ちます。しかし、医療人が身に付けた知識は日々更新され、更新のスピードも速くなり知識の幅も広がっています。知識量自体いまや、「授業」の枠の中で授与できるものではなくなってきました。先端の知識に「keep up」していく技能と態度・習慣を身につけるには継続学習・生涯学習が重要となります。社会に出た人たちがいつでも教育機関に立ち戻ることを可能にするのがリカレント学習です。リカレント学習に来てよかったと感じていただける教育機関でありたいというのが、高知大学医学部附属病院の願いです。
私たちのスタッフがみなさんに、実務の中で学ぶ環境を提供し、リカレント学習を終えたみなさんが、これからの医療人として「step up」し、そしてチーム医療とは何かを考え教えることのできる専門職として他の職種と協働していただけることを念じています。
2011年3月
高知大学医学部附属病院
病院長 杉浦 哲朗
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