中・高生対象に「外科手術体験セミナー」開催

高知大学医学部附属病院では2008年1月26日・27日の2日間、地域社会貢献活動の一環として地域の 中・高生を対象とした「外科手術体験セミナー」を昨年に引き続き開催しました。今年は新たに産科婦人科、麻酔科も指導に加わって、2日間で計57名(男性15名、女性42名)の参加者があり好評を博しました。


初めに外科の歴史や仕事内容など外科医の魅力について紹介し、内視鏡手術など最新の外科治療や産科婦人科の仕事などについての解説を行ないました。その後手術着に着替え、手術室において鶏肉を用いた超音波凝固メスによる模擬手術体験や、 最新の内視鏡外科手術トレーニング装置による手術手技操作、手術用縫合糸による縫合・結紮練習など工夫され た5つのプログラムを体験しました。
手術用縫合糸による縫合・結紮体験

内視鏡外科手術シミュレーターに真剣に取り組む
麻酔医指導による人体モデルを用いた気管挿管では、うまく気管に挿管でき肺が膨らむと拍手が起こるなど、医療技術の難しさに四苦八苦しながらもあちこちで歓声があがっていました。
医師不足が言われるなか、一人でも多くの中・高生に、医師の仕事や医療に対する興味を抱く機会を与えられればという思いで企画したものですが、参加者からは「とても興味深くいい体験になりました。将来は医師を目指したいです。」などの感想が寄せられました。


外科手術体験セミナープログラム
内視鏡外科手術シミュレーター操作体験

内視鏡外科手術シミュレーターを使って、胆道の切除体験。実際に臓器に触れているような感触も再現されています。 切除箇所を誤ると出血したりと極めてリアルなシミュレーターです。

           
手洗い体験&縫合糸による結紮体験

手術のための手洗い体験と手術用縫合糸による結紮を体験。入念な手洗いと鶏肉を使って縫合糸によるほどけにくい独特の結び方などを 学習しました。

           
内視鏡外科手術トレーニング装置操作体験

モニター画面を見ながら鉗子を操作。二次元のモニターを見ながらの操作は、奥行きが分かりづらく高度の技術が 要求されます。

          
筋腫破砕装置・超音波凝固切開装置操作体験

筋腫に見立てた鶏肉を筋腫破砕装置で細かく砕いたり、超音波による高速振動で切開する装置を用いて、実際に鶏肉を切開しました。 電気メスでの切開と比べて格段に出血が少ない手術ができます。

           
人体モデルを用いた気管挿管体験

人体モデルを用いて、気管に挿管する体験。以外に難しく、誤って食道に挿管してしまうことも。無事、気管に挿管でき肺が膨らむと生徒たちもほっと笑顔が浮かびます。

            


外科手術体験セミナーのアンケート結果

セミナーの終わりにアンケート調査を行い、結果は次のとおりでした。

セミナー全体の感想をお聞かせください
各セッションの先生方の説明は分かりやすかったですか
今後、医者を目指す進路を考えていますか
セミナーでの体験は、今後の進路に活かすことができそうですか

感想の一部をご紹介します
  • 普段体験することのできないことを体験できました。日常では知識を得ることができない医学についてたくさん触れることができました。
  • 気管挿管はとても苦労したけど、最後的に成功したのでよかったです。またこういう体験セミナーが開催されるときは、是非参加したです。
  • とても興味深いものばかりでした。シミュレーターの精密さに驚き本物の手術のようでした。他にも高性能の機械がたくさんあり、医療の現場を体験でき楽しかったです。
  • 実際に体験してみると、想像していたよりもずっとずっと細かいところまで、注意をはらっていて、やっぱり大変な仕事なんだと改めて感じました。
  • 先生方が優しく話しかけたりしてくれて、緊張が少しやわらいだのですごくありがたかったです。はじめての体験ばかりですごく貴重な時間を過ごすことができました。
  • はじめての手術着が、とても新鮮でした。超音波メスの性能のすごさや、シミュレーターによる胆嚢摘出手術の面白さ、先生方のご指導、全てに感動しました。


外科学講座 外科1のページにも掲載しています

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