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よろず相談

27.孫の口臭に悩んでいます(平成26年7月4日掲載)

質問
 7歳の孫の口臭に悩んでいます。4、5歳ごろから起床時はもちろん、一日中口臭がきつく、学校でのいじめにつながらないか心配です。虫歯は治療済みですし、舌にも時々、軽くブラシを当てています。どこか内蔵でも悪いのでしょうか。何科で診てもらえばいいでしょうか。(71歳女性)

回答

 口臭は一般的に、口の中の原因によるもの、口以外の病気(全身疾患)が原因のもの、さらに、実際には口臭はないのに口臭を訴えるもの(自臭症)に分けられます。

 一番多いのは口の中の原因によるものです。歯周病(歯槽膿漏症)や舌苔(ぜったい)、多数の虫歯、不十分な歯磨きなどにより、口の中のいろいろな物質を口の中の細菌が分解して口臭を発生させます。これとともに、唾液が少なくなると、唾液が口の中を清潔にする自浄作用や殺菌作用が働かなくなり、細菌が増え、口臭が生じます。さらに、鼻咽腔疾患(蓄膿、扁桃炎など)、呼吸器疾患(気管支炎、肺炎)、上部消化器疾患(食道憩室)、代謝性疾患(肝疾患、腎疾患、糖尿病)などの病気が原因で口臭が出ることがあります。

 なお、自臭症は真面目でおとなしく、内向的な人に起こります。誤解に基づく思い込みなどによりますので、よく説明し、誤解を解いてあげることが必要になります。
 診断では口臭があるかどうかを人間の嗅覚で判定します。同時に、口臭の主な原因とされているメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物の濃度を口臭検知器で測定します。

 お孫さんは7歳ですので、歯周病の可能性は低いでしょう。虫歯は治療済みで舌苔も除去できていると思われますので、他の原因が考えられます。鼻や喉の病気はどうでしょうか。蓄膿のため鼻が詰まっていれば、口で息をすることになります。口での呼吸が続くと、口の中が乾き、唾液の自浄作用が働かず、口臭を発します。子どもは何らかの原因で口での呼吸が癖になっている場合もありますので、お孫さんが日中や寝ている時に口で息をしていないかどうか確認する必要があります。

 歯科で口の中に問題がないかどうかをチェックし、可能であれば口臭の値を測定してもらってください。口の中に原因がない場合は歯科の先生と相談し、耳鼻咽喉科などを受診してください。


◎ 著者プロフィール
氏名:山本 哲也(ヤマモト テツヤ)
所属:高知大学医学部 歯科口腔外科
役職:教授

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